早野「インチキ論文」事件・広河セクハラ事件から、原宿竹下通りテロ事件まで見直して、この国のことなかれ主義の核心について新年に考える。

 あけましておめでとうございます。
 昨年中は、お読み頂きありがとうございました。
 本年もよろしくお願い申し上げます。
 昨年末、急に忙しくなって最後の文章を書く余裕がなくなり、三が日まで色々とあって、一通り終わったら一気に気が抜けて寝込んでました(;_;)
 やっと、まとまったものを書くだけの気力がたまったので、書いてみようと思います。
 で、昨年末から今までに、一気に色々ととんでもないことが出てきた訳ですよ。

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早野龍五・元東大教授の「インチキ論文」疑惑問題。

1つ目。
 「放射能被曝は大したことない」「福島県民は避難すべきでない」って説いて回って多くの「リベラル系の」文化人たちやマスコミまでもが言う事信じていたような元東大教授の学者さんが、伊達市の被曝状況を調べた調査で複数のインチキをやってたり・個人情報の取扱規則を無視して論文を発表していたりした。と言うのが発覚して、当時在籍してた東大が調査に乗り出したり、発覚した事実を入り口に有志がいろいろ調べはじめていて色々な疑惑が掘り返され始めてる訳です。
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 この学者さん・早野龍五氏は、一年ほど前に私も取り上げてますが、余りに非科学的な「結論ありき」の研究や物言いを、東日本大震災福島第一原発が吹き飛んだ当時から繰り返し、「放射能被曝を恐れたり・福島の現地の人達に避難するようすすめるのは”福島差別だ”」って主張してたわけですよ。
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 そして、あろうことか、その主張が(元々原子力推進の仕事をしていた人達だけでなく)マスコミの中の人達の多くにも、文化人や学者の多くにも・それこそ、「リベラル」を自称してる文化人や政治運動家などの間にも一気に広まってしまった。
 そして、あくまで「被曝を強制すること自体が差別ではないか」「被曝しない権利を奪うな」「自分の身体を守るために自分の目で確かめ考えろ」などといい続ける人たちに対して、直接的にも間接的にも攻撃を煽り・ミスですらないようなミスを「差別だ」と煽り立てるようになり、日本社会の空気が本当におかしくなってる訳です。
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 今や、放射能の被害を訴えることも、被害の深刻さや「除染」のいい加減さ、チェルノブィリ事故で起こったような、「ガン以外の放射能被害と疑われる病気」(橋本病や心臓疾患など、広範囲に渡るのですが)と福島第一原発の事故の因果関係を疑うことすら「差別」とされ、「放射能被災地の食物を食べるのは本質的に危険なのではないか」って科学的に当たり前のことを言えば、「差別者」「デマ吐き」と攻撃され、「被曝の実態を伝え、被爆した人々の力になりたい」って活動してきた方が選挙に出ようとすれば、「デマ」「差別者」の大合唱に「リベラル・左派」のかなりも加わる始末。

 そういう、日本社会の、この八年弱で一気に進んだ「道徳的崩壊」「反知性主義化」というものの中枢にいるような方のインチキが、少しづつではありますが公の場に曝されつつある訳です。

DAYS JAPAN広河隆一氏の長年のセクハラ行為がやっと告発される。

2つ目。
 原子力産業の問題や外国の紛争地帯を取材してきて、この何年かは「デイズジャパン」と言う雑誌を立ち上げていた広河隆一氏が、実は非常に「女性にだらしない」を通り越して、若い女性とみるや自分の地位を使って無理やり性行為したり・パワハラを常習的にやったり性行為以外のセクハラも常習的にしていた。と言うのが、週刊文春に告発した人が出て、表に出てきた訳ですよ。
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 それで、周辺にいた人達の中でおしどりマコ氏のように「自分が鈍感でそのような事があったとわからなかったのを恥じて謝罪したい」って言う人が非常に少なくて、「なんとなくだけど知ってた」「具体的な話をいくつも知ってたけど、そういうものだと思ってた」「色々あって言いにくかった」とか言ったりする人が、彼のいる、私が「運動ムラ」と呼んでるような「左派・リベラル」の界隈…左翼という括りでは、一つの「地方」に過ぎないのですが…では続出した訳ですよ。その中には、人権団体の代表を務める弁護士さんのように、実際の相談を被害受けてた人から受けていたのに、なぁなぁで済ませてもみ消してたのが発覚した人まで出る始末。
oshidori-makoken.com
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 そして、大半の人が、「広河氏は責任取れ」って合唱を、今更始めてる。
…なぜ、今更言うのか?広河氏が「デイズジャパンを廃刊して会社を畳む」と去年半ばに宣言する前に、きちんと問題化しなかったのはどうしてか?と言う事がある訳ですよ。去年辺りからこの問題が始まったのでもなく、非常に前から同じような問題を繰り返してきてた。と言う話で、それを知ってて知らないふりしてた人が確実に沢山いる訳です。週刊文春が報道しなければ・デイズジャパンが続いていたら、彼らが全力で広河氏を護り・被害を訴えた人を口汚く罵り陰湿に嫌がらせして追い出してたのが目に見える訳です。そういう人を、私は何人も昔見てきてますので。

日経大暴落

3つ目。
 日経平均株価が、年末に暴落しました。しかし、多分年金のために国がためていたお金やゆうちょのお金を使って無理やり20000円をわずか超える所に持ち込んで年を越したのですが、1月4日の大発会の時に再び暴落して、またまた国のお金で下げ幅が大きくないように見せようとしてる訳です。

mainichi.jp
公的マネー投入 株価つり上げに66兆5000億円/アベノミクス 異常事態(2018年8月1日 しんぶん赤旗


 マスコミも、この問題が「アメリカのダウの影響だ」とは言っても、「この7年間、国が法外なお金を一部の企業…ユニクロなど…の株を買うのにつぎ込んで、それで無理やり相場を上げてきていた反動が起こってる」とは口が裂けても言わない訳ですよ。
 既に、この何年かで、年金やゆうちょなど、本来ならば私達ひとり一人の生活を支えるために国が持っていた貯金を、一説には60兆円以上、日経平均のつり上げと無理やり円安にする為に「溶かして」しまってる。
 本当に、酷いものですよね。その半分でも、福祉の向上とか教育費の無料化とか失業者が無理しなくていいようにする対策とか、バスや電車の本数増やしたり働いてる人の給料を上げるのに使われてたら…勿論、原発や大地震の被災者の人達が生活を立て直すためにも、原発の被災者には新しい土地を与えて「地域」を作り直させるためにも使われてたら…。

 今「マスコミが好景気だと言っても景気悪くなってる」と言う訳わからない状況を、かなり吹き飛ばせてた可能性が高いんですよね。なにしろ、60兆円と低く見積もっても、30兆円使う訳ですからね。

「うそつき社会」の必然的な結末。

 要は、この国というのは、前々から繰り返し書いてますけど、「声の大きな人や権威や権力を握った人がやりたい放題・うそつき放題にするために、制度も教育も国民の意識も、長年作り変えていった国」なので、それを目論んだ1970年代辺りから90年代あたりの偉い人達が望むような構造に、日本がなった結果なんですよ。今挙げた3つの事って。

 私達の多くは、何が大事なのかすら気付かされないように育てられ・社会の荒波で尚更そう刷り込まれ、その結果として何をしていいのかわからないという事になってるんですよ。そしてそれは、「意識高い人」「自称リベラル」のような人達が、相手の状況を無視して・現実にあることも無視して、「自分(だけ)が素晴らしいと思う事」を社会全体に押し付けないと気がすまなくなってどんどん色んな人を悪人扱いして罰を与えるように訴えたり、自分たちだけが利益を得られるような事とセットにした「正しさ」を社会全体に押し付けるべく政府や与党や警察に取り入って手を組んで法律を作ったり運用決める場に入り込むのが当たり前。と言う、非常に腐敗してると言っていいような事が当たり前になってる。そうでないことを見つけ出すのが難しくなるくらい当たり前に。

その結果、どうなるかといえば…

原宿・竹下通りで元日夜明け前に起こった大量殺人未遂事件。

4つめ。
 東京は原宿で、新年早々と言うか除夜の鐘が鳴り止んで間もないくらいの夜明け前に、沢山の人が車で轢かれて大怪我をしました。そして、その車に乗ってた人は逃げたんだけどすぐに警察に逮捕された訳です。逮捕された後で、この犯人は「明治神宮で自作の火炎放射器使って周りを火だるまにしようと思ったけど故障して使えないので」「車で竹下通りに突っ込んで沢山殺そうと思った」と言ってるようなんですけど、この人が精神をやんでる可能性のことも含めていいますけど、物凄い絶望を抱えてるように思うんです。自分の状況は悪くなる一方で、悪くなったのは自分が悪いと思い込まされ、社会からもなにからも孤立している。原宿でキラキラしてる「リア充」みたいな人達には、どう頑張ってもなれないし、ひょっとしたら前になろうとして周りから袋叩きにされた経験をもってるかも知れない。

www3.nhk.or.jp
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 そりゃ、精神病んでも仕方ないのかも知れないのですが、しかし、私が思うのは、こういう「絶望」を一部の個人に押し付けて、社会の問題や自分たちがしてきたことの問題をないかのようにことなかれ主義的に振る舞ってきたことが、巡り巡って、この社会の疲弊や破綻・崩壊を巻き起こしているんじゃないかと思うんですよ。

 問題をないかのようにしてことなかれ主義に徹していれば、自分の身の回りは「安全」でも、社会全体とかの大きめの括りではどんどんと腐ったり不都合がたまったりするんですから、結局、そこを誰かが背負わないといけない。この犯人のような人であったり、最初の話に戻すと、原発事故で放射能汚染が酷い所にいまだ住まわされたり汚染がよろしくない食物を食べさせられ、病気になっても原発事故が原因ではないと言いくるめられ・言いくるめられないで被害を訴えたら「差別者」「頭のおかしい人」って攻撃されるような少なくない人達なんかもそうだし、広河隆一氏や鳥越俊太郎氏のセクハラ・パワハラ問題の時もそうだった。。

 そういう末端の個人に押し付けてなかったことにしてる間はいいんですよ。本当は良くはないし、私にとっては破滅まっしぐらの道が見えて恐怖すらしてましたけど。

 そういう押し付けるというのも限界があって、要は、押し付けられた側は耐えきれなくなるし、社会全体からすれば腐敗や歪を拡大させ続けてどんどん腐敗や歪の方に社会が支配されれば、今まで廻ってきたことが廻らなくなったり、足りていた物が足りなくなったりするのが普通になる。アベノミクスみたいな腐敗の王様みたいな事を放置したから、日本の社会にお金が廻らなくなり・殆どの人が喰うや喰わずのところまで追い込まれてる訳で。

 今年は、4つ目で書いたような「孤立させられ絶望に追い込まれた人が一人でやるテロ」が頻発するのではないかと思います。そして、その流れは目ざとい人なら何年も前から予想していて、それが反米武装勢力などであるなら、水面下で爆弾や毒ガスを抱えて自爆テロする人をリクルートする事を、当然考えて準備してきてるでしょう。何十万か何百万かの報酬と引き換えに、自爆テロを絶望してる人にもちかける。特に、来年はオリンピックですし、「米軍の属国」(誤字ではない)である日本を攻撃するにはうってつけの二年間ですからね。

 今年、私達はそういう悲劇を経験するかも知れないし、それに間に合わないかも知れないけど、一人一人が今までの社会の有り様や自分たちがことなかれ主義で来てしまったことをきちんと見つめ直して、反省しないといけない所を反省して、そこで見つけた「やるべきこと」をやっていき、又、全く違う考えの人達とであっても議論しつながり、交わって、いろんな流れを作り上げるように意識的にしないといけないと思うのです。
 悲劇が繰り返されないためにも、悲劇を連鎖させないためにも、自分のできることから・自分の周りを変えることから、つながっていくことから、生き残りにつなげましょう。

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日経大暴落と韓国海軍レーダロックオン事件から、疲弊してるこの社会のことなどを考えてみる。

 さて、早いものでもう、2018年も一週間を切ってしまいました。個人的にはろくに何も出来ず、「守り」に入るよりないような一年で、身体もいいのか悪いのかわからないような、微妙な年になってしまいました。

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日経平均株価が、とうとう、2万円割れの大暴落。

 さて、日経平均株価日経225とも呼ばれる、主要な会社の株のお値段が、今日になって急激に下がって一気に20000円を割ってしまいました。この事自体は、数日前から下がる兆候があって、そこにアメリカの株価(ダウ)がアメリカ側の政治的な状況などもあって下がったことがきっかけで、ダウに引きずられるかのようにこうなってしまった訳ですが、実際には、もっと前に下がってないといけない状態だったと思うのです。
https://mainichi.jp/articles/20181225/k00/00m/020/123000cmainichi.jp
mainichi.jp
 今までの状況というのは、日本政府と日本銀行が、日経225に入る主要企業の株価を吊り上げ・円安にするように、年金やゆうちょなどの国のお金をたくさん使ってやってきた。と言う事がある訳ですよ。急激に下がったり上がったりするのを防ぐために許されていた「例外」ともいえるようなやり方を、六年前に安倍総理になってからの政府は、「メイン」にして、株を買う会社の状況とかはどうでもよくて、とにかく経済指標を押し上げればいいんだ。って、もう、50兆円を超えるのではないかというおかねを、この六年間で日本の政府はつぎ込み・溶かしてしまった訳です。

アベノミクス成果と誇るが/公金ジャブジャブ60兆円/株高“演出”の異常(「赤旗」2017/10/19)
wpb.shueisha.co.jp
gendai.ismedia.jp

公のお金で株価を吊り上げ円安を起こし、お金持ちは優遇しつつ貧乏人を締め上げた「支離滅裂なアベノミクス」。

 そして、ある程度以上の収入のある高所得者に対しては、最高税率を下げたり・株などの取引にかかってる税金を下げたりしてきました。
 その一方で、年収が低い人たちに対しては、消費税を増税するだけではなく、国保などに対する国からのお金を減らして自治体の財政に応じた金額にして、安い給料で必死に働いてる人が払えないような高額な請求がされるようになったり、生活保護や年金・医療などのお金は、物価を完全に無視するような形で、「物価が下がってるから」と無理やりこじつけて切り下げた訳です。
news.livedoor.com
yomidr.yomiuri.co.jp
www.nikkei.com

 教育や研究に対しても、「競争原理」などを強く求め、お金を減らしていった訳ですし、その他にも、例えば今まで国内の企業でやってきた兵器開発などを、アメリカから向こうの言い値で売られるものすごい高くて使い勝手も悪い兵器を強引に買ったことで犠牲にして・その犠牲は、自衛隊の現場の人たちの備品や生活の質をどんどん切り下げ、現場が疲れ切ってる訳です。最近になって自衛隊パワハラやセクハラ、安全確保を間違えた事故が相次いでるのも、この事とかなり関係してると思います。
hibi.hatenadiary.jp
jbpress.ismedia.jp
agora-web.jp

 兎にも角にも、非常に限られた会社や人々には沢山のお金が向かうようになったり国からとられるお金が減ったのに、殆どの人や企業に対しては、お金が前よりも出されなくなり、色々しめつけられ、国などが吸い取るお金も増やされて、疲れ切ってしまってるのが、安倍政権という「時代」・この六年間だった訳ですね。

アベノミクスでマネー・ロンダリングして私腹を肥やした偉い人達が少なからずいると疑ってしまう。

 それでも、どんどんと株価は上がっていったわけですよ。実際の経済とかがどんどんと衰え疲れ果ててるのに、それを全く無視している。そんなもんがいつまでも続くわけがないんですよね。
数年前には、完全に破綻してておかしくなかったことを、税金や年金やゆうちょなどの、色々と人々から集めたおかねを「運用する」として持ち出し、株と円安で溶かした。まるで、パチンコ中毒の主人が、家人が止めるのをぶん殴って財布からおかねを抜き出して、駆け足でパチンコ屋に通っていくように。
 溶かす過程で、今まで表に出てないようなお金の流れが出来て、そこからお金をタックスヘイブンなどにちょろまかしてる人たちも、この事を決めた人たちなどの中には、少なからずいるのでしょう。奇しくも安倍総理のおじいさんが満州国の官僚時代に、アヘンの売買で裏金を作り・敗戦直前に日本に持ち帰って、その資金を元手に政界でのし上がり・総理大臣にまでなってしまったのと、ある意味似た構図が、特に「上級国民」の間では行われてると私は見ています。
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【生誕63周年記念】アヘン三世 バイバイ・安倍ぴょん・危機一発! [無断転載禁止]©2ch.net [847920986]

www.huffingtonpost.jp
offshoreleaks.icij.org

韓国駆逐艦「レーダ照射」事件から、韓国海軍の内部統制の崩壊といびつな民族主義者の軍での台頭を恐れる。

 少し話を変えましょう。
 数日前、韓国の駆逐艦が、日本のP-1対潜哨戒機にミサイルを誘導するレーダを向けてきて、ロックオンされたので一旦P-1哨戒機が逃げた後、何かの指示があったのか、件の駆逐艦に近づき映像を取ってきた。と言う事件があって、日韓の間で物凄くざわついてるわけですよ。
 韓国軍は、言う事を二転三転させ、とにかく件の駆逐艦は悪くない・日本側が挑発してきた。と繰り返し、韓国のマスコミもそれに同調してる訳ですが、自衛隊の側が小出しに情報をリークして、韓国側が言い逃れできないようになってきてる訳ですよ。
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 この事自体、非常に深刻な話で、このような行為をした場合、事前に「訓練だ」と通告したならまだしも、そうでない・今回のような状況だと、レーダを当てられた側を駆逐艦が撃墜する。と意思を示したようなものであって、いつでもミサイルを撃てるぞと意思表示したことになる訳ですよ。
 これを、駆逐艦の担当してる兵隊さんが勝手にやったにせよ、駆逐艦の艦長が指示したにせよ、艦隊の司令官や海軍の司令部が指示したにせよ、やったらいけないこと・やったら戦争に発展しても全然おかしくないことをやってる訳ですよ。しかし、自分たちは悪くないとしか言わない。
 又、漏れ聞く話では、この駆逐艦は、日本の領海に近い所を移動してたのに、韓国海軍の旗を掲げてなかったという話もありますが、これも、国際法で決められてるルールを全く無視してる。
 国際観艦式のときの揉め事も、ありましたね。
https://www.fnn.jp/posts/00371380HDKwww.fnn.jp
www.dailyshincho.jp

規律の緩んだ軍隊と民族主義が重なると、戦争がすぐ起こってしまう。

 規律の緩みと言うか、内部統制の破綻ぶりが、非常に見て取れて、こういう軍隊がじきに暴走してとんでもない事をやるというのが、歴史上何度も繰り返されてきたことで、しかも、この半年ほどの韓国軍と日本側とのいざこざを見てると、「反日であれば何でも許される」的な、非常にいびつな民族主義者が海軍内部の物事を牛耳って、他の人たちが止められずに従ったり民族主義者に参加してるのではないかと疑わざるを得ないわけですよ。

2022-08-18


今さらながら、一部有料にします(と言うか、してなかったのか、私…)。
申し訳ございません。
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見出しのみ:

民族主義者が「反日良かれ」と思った先には、大国の軍事介入や朝鮮戦争再開が待っている。

水道法・漁業法・入管法の改悪のゴタゴタと同時に、総理大臣の精神的危機や悪魔に魂を売ることについて考えてみる

 師走となりました。もう一年経ってしまったのか。と、我ながら呆れてしまっています。本当に月日の流れるのが速いと感じる一年でした。

 さて、昨晩(12月8日の夜明け直前)、水道法の改悪・漁業法の改悪・入管法の改悪(「移民の立場を悪くして安い給料で使い潰す制度を保ったままでの受け入れ」)がされてしまいました。
 個別の話は、今回は最低限にしていこうと思います。長くなるので。
画像は、http://livedoor.blogimg.jp/ryoma0102/imgs/c/d/cdc5f89b.jpg より。
http://livedoor.blogimg.jp/ryoma0102/imgs/c/d/cdc5f89b.jpg
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https://note.mu/artanejp/n/n162690d3f16c

与党議員が暴力的になり、総理大臣は笑いながら人の死を語りだす。

 昨日(12月7日)のネットでの国会中継や一部の新聞記者が出した写真を見ていて、野党議員が「こんな無茶な中身の法案を無理やり通すのはやめろ」って演説してる時に与党の議員が口汚くののしったり、与党から出てる委員長や議長が乱暴な物言いを野党側にしたり、与党議員が野党議員に議場で暴力を振るった。と言うのと一緒に、与党側からヤジが野党に飛ぶ中で安倍総理大臣が半笑いしたり、官邸と国会を行き来する時に記者たちに対してものすごい奇妙な笑顔を見せていたという辺りがものすごく気味が悪かったんですよね。
 この人達・最低でも総理大臣と取り巻きの幹部官僚や与党の人達は、正常な精神状況を維持できてないのではないか。元々マトモな神経していたら出来ないような強引で独りよがり・一方的な中身の法律を「数の力」で無理やり成立させてしまうのが安倍政権のやり方なので「民主主義国家の政治家のプロとしてマトモじゃない」のは事実なんですけど、それだけではなく、「人間としてマトモじゃな」くなってる様に、特にこの一年間の安倍政権や安倍総理とその周囲の人達の言動や行動を見ていて思う訳ですよ。

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 単純に「ホンネ」をむき出しにしたんじゃなくて、本来感じ取るべき所を無視し、まるで、自分(たち)だけしかこの世の中に人間がいないかのように振る舞うから、「技能実習生」が七人死んだと言うのを、総理三人と聴き間違えるだけでなく、そのやり取りを笑いながらしてしまう。
 そんな、恐ろしさが見えるわけです。
今回の国会全体に言えますし、その前の大水害やオウム幹部たちの「処刑」の頃から見えてはいたんですが、正常な精神状態なら出来ないこと・認識しようがないような事を、今の総理にせよ大臣たちや与党議員たちにせよ、繰り返ししたり認識したりしてる。
 幾らかの人達の「狂気」がさらなる狂気を引き出し・それに与党議員全体が取り込まれて競って狂気を引っ張り出してると言う感じがするんですよ。

自称「保守」に限らず、自称「リベラル」「フェミニズム」側も暴力的に。

 この数ヶ月、度々書いてきていますが、今の日本のフェミニズム運動やそこに同調してる「リベラル」の人達が、余りに多くの人達を「悪」と批難したり、ある種の物事や作品を悪だと決めつけてマスコミなどに集団で文句を言って潰させる。と言うのを普通にやってきたことがあって、そのことに対して、最近は「それはおかしい」と声を人たちがたくさん出てきて、今まで「政治的正しさ」を盾に押し切れていたフェミニズム運動の人やリベラルを自称する人達が動けなくなることが多くなってて、それは、日韓問題でも噴き出したりなど、「政治的正しさ」というものが本当に正しいのか・単なる独りよがりを押し付けてるに過ぎないんじゃないか。って疑問が多くのことで世間に広がりつつある訳です。
 その中で、いろんな問題が起きた時に、それまで穏やかな物言いをしていた「リベラル」や「フェミニスト」が、キャラが違いすぎるんじゃないか。という位、酷く汚い言葉や語調で、批判してる側を罵ることが非常に多くなった気がするんですよ。

 この部分、今回の国会での、野党議員に対する与党議員や与党側から出てきた議長などの暴言・暴力と似てるように思うんですよね。
 本来、「世論」の一つの大きな装置であるマスコミの言説とか方針とかのかなりの部分を自分たちに同意させて、都合いい話を多く流させ・都合悪話は殆ど流させないようにまで「力」を持ってる訳で。そんな口汚い言葉や暴力的なふるまいで自分たちへの批判をする側を殴ってくる必要性などないはずなのに。なぜ、彼らは、そのような乱暴な形でやってくるのか。

 今の与党の人達にせよ、自称「リベラル」「フェミニズム」にせよ、基本的にはマスコミの論調もネットの「空気」も表向きの部分は大半を味方に付けてて、自分たちがこれをしたいと言えば押し切れるし・批判する側を一方的に悪い/無能だと字笑えば世間の多くの人がそう思いこむはずなんだから、なんで、こんな乱暴なのか。

「勝てば官軍」で先人たちが築き上げた信用や信頼を喰い潰した「三代目のバカ旦那」たち

 ぶっちゃけてしまうと、彼らへの信頼度や「この人達は正しい」という世間の評判が、どんどんなくなっていってるのを薄々感じ取ってはいるけど、それでも自分たちというより自分たちが属してるサル山のボスが正しいと思ってて自分たちも付いてきた事の多くが大間違いと世間が言う事に、絶えられなくなってる部分が相当あるんじゃないかと思います。
 又、世の中の(特定の)事を自分たちだけで決めて、法律や条例・道徳観として世間に押し付けることで「無知な人達」を導いてきた。という構図が、今は逆に批判の対象にされてることに対しての怒りや焦りもある。
だから、乱暴な物言いや乱暴な仕草が頻繁に出てきて、しかも、眼の前にあることしか見えず・周りが眼に入らなくなるからなおさら暴走する。

 この2つのグループって、実は結構似てる所がある訳ですよ。90年代末の児童ポルノ買春禁止法(児ポ法)の制定にしても、「日本が児童ポルノ大国」ってねつ造に近いような一方的な資料を使って国際会議等で日本の推進派がプレゼンし・それで諸外国が「日本けしからん」って言い出したら、これ幸いと日本の推進派達はマスコミや議員を煽り立てて、批判する人や反対する人を、「殺人者以上の悪人だ」と世間が信じ込むようなパニック状態に押し込んで、法律を作らせたし、同じようなことは、90年代末から00年代なかばに吹き荒れた「青少年の犯罪者予備軍化」とでも言える・青少年健全育成条例をどんどんと独りよがりで青少年である当事者たちを締め付けるような道徳観の押しつけに変質させた動きでも起こりましたし、受動喫煙問題や迷惑防止条例でも起こってて、その事で、非常に多くの人が痴漢冤罪で人生を破壊されたり・喫煙者が全て悪いというヒステリーに近いもので多くの対立や分断が産まれてしまった訳です。

http://www.paradisearmy.com/doujin/pasok_policy_laundering.htmwww.paradisearmy.com
togetter.com
beni-uo.hatenablog.com

 このような動き・要は「ウソであろうと空気作れば押し切れる」「空気を作って文句を封じ込めて自分たちの思い通りに法律や条例を作ればいい」的なことを、「自称リベラル」「日本で主流のフェミニズム運動」は、1990年代の多分半ばくらいから実践し続け、彼女ら彼らが理想とするような法律の状況に、今はかなり近づいた訳ですね。

 そして、安倍政権は06年の第一次政権のときから、とにかく「議論は形式だけで表面的な時間がきたら打ち切る」「反対が多くても耳傾けたふりだけして議員の数で押し切る」「問題の大きな法律でも、批判をしたりするのを悪人扱いするように、ネットとマスコミを操って世間の空気を作る」ってやってた訳です。

 この部分・ある種の狂気や悪魔に魂を売ったかのような強引さは、「リベラル」「フェミニズム運動」と「安倍晋三総理大臣的な自称保守」で共通していて、それが故に、非常に多くのことを成し遂げてしまった訳です。

信用にあぐらをかき・あぐらをかいた末に喰い潰しても気づかぬ人々。

 今、なんで、どちらの側も今までやってきたことや今やってることが、ネットやマスコミで作られた空気を多くの人が無視してまで批判に晒されてるか。と言えば、世間の多くの人達から信用されなくなって、憎まれてすらいるからじゃないかと思うのです。
つまり、マスコミやネットを操って「我々は正しい・批判する人間は人でなしの悪魔だ/無能だ」的な事を繰り返し言って、それでいろんな法律や条例を作らせたり、お役所の運用を自分たちの都合のいいように動かしたりし続けた結果、世の中は逆に悪くなったことが非常に多いし壊れてしまった訳です。
 そういう結果責任を彼女ら彼らが取るかと言えば、言い訳や詭弁(ご飯論法)みたいの繰り返して、矛先そらそうとしたり「それでも自分たちが正しいし、正しさがわからないお前らが間違ってる」って繰り返してる訳ですよ。
 この事は、この2つの人達だけでなく、都庁や都知事、大企業だけではない企業やお役所なんかでも、普通に起こってる訳ですが。
hbol.jp
d.hatena.ne.jp

 彼らが批判される理由を考えるのを一旦止めて、そもそもなんでこの人達が偉い立場になれたのかと考えた時に、勿論家柄がいいとか人脈があるとか東大などを出てるとか、そういうのもある訳ですけど、それらを抱えて世の中に出てきた人達は、まちがってるにしてもそんなに酷い間違い方してないし、正しいと思っていいんじゃないか。と言う、実際にはあんまし根拠がないような「謎の信頼感」が、1970年代後半以降は世間に広まってたんじゃないかと思うんです。

 世間の空気を当時はマスコミが握り、マスコミの偉い人達が正しいというから間違いってないんじゃないか。で、保守政治家や保守的な思想が世の中にいいものと受け止められ、国鉄民営化のように労働組合や働く側に立つ人達が悪い・ダサい・時代遅れだとマスコミが言えばそういうもんだと世間が受け止め、「社会主義は時代遅れ」「社会党はオワコン」と言えば、世間がそれを受け入れてしまうし、「東京一極集中こそ効率的で正しい」と言えば、そういう風に世論が出来てしまう。

 そういう感じで、多分、戦争に負けてから1970年代以前にかけて国なりお役所なり政治かなりが信頼を回復して築き上げていったことで人々が「謎の信頼感」を持つようになったのをいいことに、ただただ日本を自分たちだけで食い荒らして社会を壊すことすら正義に組み込んじゃうような達の悪い人達がやりたい放題したんですよね。

 00年代から今の10年代なんかは、そういう「社会の信頼感の上で、信頼感の大事さがわからずに胡座かいて社会を操り利益につなげる」人達がのさばっている時代になってる訳ですよ。

東日本大震災原発事故の後のゴタゴタで、見えてきたこと。

 2011年の東日本大震災の後の原発事故や、その後のゴタゴタで見えてきていたのは、単に原子力の問題だけでなく、「信頼感にあぐらをかいて社会を喰い物にし・目先の利益のためだけに振る舞う人々」が「信頼されてた組織や団体」に余りに沢山いて、その人達が「昔の人達が遺してくれた”信用”を喰い潰しつつある」ということだったと思う訳です。
 社会から信用されてるこそ、やりたい放題が許されてるし・批判する側が悪いと「信用されてる人達」が言えば、世間はそれに同調してきた。
それをいいことに、彼女ら彼らは、自分たちの利益の追求や宗教じみた執念をエスカレートさせていった訳です。未だ足りない・未だ足りない。って。

 その結果、今回取り上げてる「2つの人達」両方共、去年の後半か今年の半ばには、全ての信用を喰い潰して、その後もまだ信用を喰い潰しちゃってる訳ですね。
 これ以上売り払う信用がないから、「心」を質草にしてると言ってもいいし、悪魔に魂売ったような行為を繰り返してるうちに、肝心の魂を悪魔に喰わせるしかなくなってしまってると言ってもいいのですが、彼女ら彼らはその事に全く気がついてないのでしょう。

 だから、今の乱暴で社会を壊し・売り飛ばし、人々を無用の対立に追い込むような悪事を、純粋な善意でやってしまうし、ささいな批判や苦言に対して顔を真っ赤にしたりして汚い言葉で攻撃したり野次ったり、暴力を振るったりしてしまう。
 私達は、そのような人々を乗り越えて「自分たちのことを自分たちで決める」ようにしていかないと、どうしょうもないというか、彼女ら彼らの精神的な破綻や崩壊というものが現実になった以上、彼女ら彼らが強制退場させられる日も現実的な所に近づいてて、その後をどうにか私達一人一人がいい形で生き延びるにはその事を、今から心がけたり真剣に考えないといけないと思うのです。

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日韓対立と「嫌韓疲れ」?と移民受け入れ問題から、見捨てられてきた人々と価値観の再構築について考えてみる。

 一気に寒くなりましたね。本当に、身体が混乱してて、散々な状況です。一週間くらい前まで暑かったので冬支度も大慌てでやって、なんか、どうなってるんだ今年の天気は。と思わざるを得ません。
※この文章は、前回の続きです。
「防弾少年団原爆Tシャツ騒動」から、過剰に寄り添わず突き放すことの大事さを考えてみる。 - 壊れたのだから、直すよりない。@おおた
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この文章含めて、投げ銭してくださると助かります。
今回の文章「投げ銭版」は本文の最後にリンクを貼っておきます。

色んな所で揉め事が起こってる。

 この間、色々と「もめごと」が起こってた訳ですよ。韓国で戦時徴用工に賠償を命じる判決があって、防弾少年団の問題が起こり、更には日本側が無理やり韓国に作らせた慰安婦に対する賠償を行う財団が解散された…日本に目を向けてみると、フェミニズム運動の支持者達が男性向けの絵柄を中心に、前々から言われてる性暴力だとかポルノだとかだから排除されるべきというのをエスカレートしていく一方で、そこにきちんとした根拠がなく思いつきのようなもので攻撃するしないが決まっていき・学問の場でもそのようなデタラメが長年まかり通っていたのがバレただけでなく、その手の人達の多くがBL・ボーイズラブという、実際のゲイを差別してるのではないかとすら指摘される事がままある「架空の同性愛」を非常に好んで・こちらに関しては最大限擁護し「エロでも性暴力でもない」とダブルスタンダードに徹してるのが、どうやら非常に多くの人達だったというのもバレて、揉め事が非常に大きくなっている。
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 更には、あまりに歴史的事実とかけ離れた「歴史書」を自称してる「日本国紀」と言う本を、百田尚樹という前々から問題発言やら問題行動やら繰り返してた自称保守の人が出し・出版社が物凄いステマを展開して売り出した上に、この中身がWikipediaからのコピペや無断引用が沢山あって、中身の大半が歴史的な事実に反するデタラメ放題だったもんで、これまた大揉めになり始めてる。
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日本国紀こと百田尚樹の日本史がとても面白い(読書感想あり) | Megabe-0(めがび)

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 全てこの世はこともなし。と言う風に皮肉って言うことも出来ますが、実際コレだけ色んな事で揉めることってのはこの数十年なかったことで、ネットで議論して・色々な価値観の人がそれを隠さないようになった結果として、色々な問題のある人が批判されたり非難されたり、逆に他の人に言いがかりに近いような攻撃をするようになっているんだろうな。とも思うし、議論が「自分たちのことを自分たちで決めていく」事のなかで非常に基本的なことで、ここが出来ないとどうしょうもないと言う事を踏まえると、多少はマシな時代になり始めてるんだろうか。とは思うのですが。

嫌韓疲れ」なのに安倍政権支持率が上がる不思議。

 しかし、安倍政権の支持率が非常に上がっていて、理由は何だろうと思ったら、韓国との揉め事・それも、比較的中立な事の経緯を、最低でも日本側の多くの人がわかってないでマスコミが一方的に言う事で起こったと言っていいような揉め事と、流石にこれはダメではないか。と言う行動や発言を韓国側の人達がしたことから始まってる揉め事が、ぐちゃぐちゃに混ざってるような、どう言えばいいような「揉め事」が起こっちゃってることから支持率上がってるんじゃないかと考えてる訳ですね。
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 韓国や在日コリアンとの付き合いが深い友人がクローズドなところで「現状嫌韓ムードが一定程度で収まってるのは世間が嫌韓疲れしてるからなのか嫌韓に限らず排外的な考え方が定着してコレ以上広がらないからなのか」と言う問いかけをしてて、実際のところ私が思うのは、韓国にせよ在日コリアンたちにせよ、いいところも悪いところもある程度日本の人たちに知れ渡って、その事で今までのように浮足立たなくなっただけなんじゃないかと思う訳ですよ。

日韓両方共自分勝手な「歴史」が正しいと教えてきた、戦後。

 戦前戦中と朝鮮半島を日本が植民地にした事が酷かったし、その責任も日本政府が非常にいい加減にしか取っておらず、その事が未だに日韓の間のゴタゴタと直に繋がってることは事実だし、戦時徴用工にせよ慰安婦にせよ、日本側で賠償や和解をする動きがあったのを今の政府がわざわざ潰して回って、裁判だ外交での非難だとあちこちかみついたりけしかけるのは、流石に冗談は顔だけにしてほしいと思うわけですけど、反面、韓国側が「日本の被害者」と言う部分を維持するために、とんでもないデタラメで人の道を踏み外した歴史教育歴史観で人々を長年教育してきたことも、また事実としてある訳ですよ。
 例えば、どう考えても韓国と北朝鮮が独立する前は政治的にも経済的にも価値がなかった竹島(独島)を軍事独裁政権時代に無理やり武力で韓国が占領したのを正当化するために「大昔から韓国領だった」と教育やプロパガンダをしたり、防弾少年団で問題になった「原爆投下が韓国を解放してくれた」と言う事実とはかけ離れた歴史教育をしたり。

 慰安婦像の問題にしても、確かに日本の自称保守の人たちがあげつらうことで問題がこじれましたけど、あのような像を韓国の外で慰安婦問題のアピールのために設置する。それも、在外韓国人が協力して設置する。と言うのは、流石に日本側の「歴史戦」とかいうデタラメな考えに引きずられて行われてるんでしょうけど、そんな事をやったら日韓対立が悪化して、問題の和解とか日本政府などがデタラメやってることをきちんと日本の人たちにわかってもらうとか、そういう事が出来なくなってしまう訳ですよね。
 人間の大半は、どの国であれどの民族であれ、理性と感情という物がびっしりつながってるので、正しい正しくないの前に「むかつく」があると、相手の言う事を聞かなくなる場合が大半な訳ですよ。特に、国の間の国民同士という、対等な関係だと(日米関係と言う例外がありますが)

韓国発の「憎悪犯罪フェミニズム」が日本にも輸入され…

 それに、フェミニズムに関する揉め事で言うなら、韓国のネットコミュニティを出発点にして、男性を憎んで犯罪や攻撃を進んで行うような方向にフェミニズム運動が進んでしまい、その流れが日本側にも伝わって、韓国と同じ様に暴言や嫌がらせを多用したり、気に入らないものを「ポルノ」「性暴力」と決めつけて販売停止に追いやったりする事なんかも起こってしまってる訳です。
 この人達と、そこに同調してきた人達が、今の揉め事の中心にいると言っていい。
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 こんな感じで、「今までの親韓の人達が言うように理想化もされてないけど、ネット右翼的な人達が言うように悪くもない」韓国像というのが、少なくない人達の中にできてきて、民族主義からも距離を起きつつ・自分の持ってる道義や道徳と照らし合わせていい・悪いをいうような人達が増えてることと、「嫌韓ムード」が治まってることは、強い関係があると思うんですよ

 更には、日本が移民を正式に受け入れて、今奴隷以下の扱いをしてるとバラされ始めてる「技能実習生」を労働者として認める代わりに、非常に不安定な立場と安く厳しい仕事の部分はなるべく変えないようにして行こうと無理やりゴリ押ししてるのが、やっぱり影響してる訳ですよ。
 この数カ月間、技能実習生がひどい状況の職場でアレコレいいがかりつけられてお金を給料から差っ引かれたりなんかもしつつ安い給料で働かされて・借金も押し付けられてるから、逃げ出す人達が沢山いることが世間で知られるようになったし、その人達を不法滞在だと捕まえて、入管の収容所に、刑務所どころではない酷い状態で押し込めたりして病気で殺される人や抗議を込めて自殺する人が相次いでることが広まっても来てる訳ですよ。
 「移民受け入れ」の地ならしをしようとして、入管と法務省がテレビで自分たちのやってることの正しさをアピールする番組をやったものの、あまりに都合のいい内容だったために抗議が殺到したのも、その「知ること」に拍車をかけるきっかけになってしまった訳です。皮肉な話ですが、その結果は法務省や入管の望んだのとは逆方向になった人が多いように思いますが。
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 そういうのがあって、日本で多くの「外国人」が、それも白人ではない人達が沢山暮らしていて、定着すらしていて、しかも国の政策や法律の運用が酷いもんだから、非常に不安定な立場で怯えたり隠れたりするように追い込まれてる人も少なくないというのが知られたことも、「嫌韓」ムードが治まってきたことに繋がったんでしょうね。

今まで見えなかったことが見えて価値観が作り直される、今の日本。

 日本では、長年、マスコミなり声の大きな人達なりが伝えることが全て正しいという事が前提で社会の風潮とか価値観が作られてきました。しかし、その事で色んな事が隠され、隠されてたことこそ問題のことも多いのに、それらが見えないことで、他の問題も起こることが多かった訳です。
 そのような「見捨てられた人々」「見捨てられてきたものごと」があまりに多くなり・しかも、それらがあることで声の大きな人達や社会的な力を持つ人達がものすごく横暴になってしまってる。
 そこで押し込められたり悪人でもないのに悪人扱いされる人達は、本当に孤立して、酷い扱いを政治からも社会からも受け続けてきた。日本の自殺の多さも、そこの理由の一つでしょう。

 しかし、限られた範囲で日本にいる人の大半かどうかは疑わしい段階とは言え、ある程度の人達がある程度「知ること」「考えに触れること」で、ある物事に対して初めて真剣に考え、何が悪いのか見出そうとし、それが繋がっていってる訳です。
 今の国会のデタラメ放題やその事に危機感を感じてる人達が孤立させられるような「空気」が今の社会では強くあって、それが安倍政権支持率が上がったもう一つの理由かと思いますが、しかし、この状況も、徐々に変わっていけるんじゃないかと思います。
 既存の声の大きな「インテリ」が信用ならないものとして見られるようになり、彼らの価値観がけして社会の問題を解決しない場合も多いことがわかって、それでも、問題自体は存在するのですから、そこをどうにかしていかないとダメだな…と言う思いは、多くの人が強くなってると思うし、そこからしか物事は始まらないのかも知れない、私はそう思うのです。

※読まれて「よかった」と思われた方、お金に余裕があったら是非「投げ銭購入」をお願いしますm(_ _)m
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「防弾少年団原爆Tシャツ騒動」から、過剰に寄り添わず突き放すことの大事さを考えてみる。

※この原稿は、2018年11月12日にnoteで公表したものです。

 韓国のアイドルグループで来日してドームツアーをやってる防弾少年団が「原爆Tシャツ」を前に着ていたことが問題とされてネットを中心に騒ぎになってる件、色々と議論はあるのですけど気になるのは、防弾少年団を「擁護」する側が、日本に原爆が落とされたことで朝鮮半島が解放された。と言う韓国側の歴史の見方を疑いようのないこととして考え・この問題で浮き彫りになった韓国国内の「世界」に対する見方や歴史観が他のところと食い違いいさかいの原因になってることを「向こうの問題だから干渉しない」として判断をしないでいることなんですよ。

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 これは、確かによその国と韓国が揉めてる場合はそう悪い考えではないのかも知れません。何しろ、よその国とよその国の揉め事の善悪を考えるだけでなくそれでどちらかの国のいい悪いを相手に言うというのは、流石に、おこがましい。
 でも、これが、日本・要は私達の国なり人なりと相手の国の間の揉め事となると、そういう「他人事」のような態度って問題をこじらせるだけの結果にしかならない事が当たり前に起きてしまう訳ですよ。なにしろ、こちら側の人達が怒ってて、その事がなぜそうなってるかというときに、こちら側が一方的に悪いとか、相手の悪いところを批判するのはダメだ。とハナから決める態度は、一部の人達からは歓迎されるかも知れませんが、問題を先送りするだけでなく、問題から逃げる態度ですらあると思うんですよ。

※この文章は、10日間程度全文公開を有料にしてみましたが、結果はあまりよくありませんでした(2018/11/26)。

「原爆」と言う、日本人の喉に刺さった骨を韓国側が刺激してしまった。

 特に今回の件では、「原爆」と言う、日本からすれば喉に刺さって抜くことのできない大きな骨のような存在に関わってる訳ですよ。戦争に負けてアメリカに占領され、戦争をやっていた支配層の人達が責任を逃れるためにアメリカに擦り寄りアメリカが受け入れてしまった事で、責任をとることがないままに70年間が過ぎてしまった日本という国にとって、原爆を落とされたことを悲しむことは出来ても、原爆を落とした人々を責めるということはなかなかできない状態になってしまってる。
 1950年代あたりであれば、反核運動が盛り上がり・ビキニ環礁被爆事件なんかもあったのでアメリカを責めることが出来たのですが、その後アメリカが更に日本への影響力を増していく中で、反核運動も、学生運動だけでなく反核運動のメッカでもあった東京教育大学を潰した事なんかに代表されるように、どんどんと下火に追い込まれていった訳です。

http://tue.news.coocan.jp/memories/
想い出の東京教育大学 - 東京教育大学新聞会OB会(2018/11/12閲覧)

 しかも、1950年代後半からの原子力発電を通じて、「核」というものが日本でも利権になってしまい、尚更きちんと語ることが難しくなってしまった。
 そういう、被害経験を語ろうにもきちんとした形で語ることが容易ではなくて、ただただ「被爆で苦しんだ」事しか言えないような・アメリカと言う国の横暴によって、既に日本の敗戦が決まってて落とさなくていい原爆を人体実験よろしく落としてきたのは、それこそ戦争犯罪ではないか。と言う見解すらなかなか大きな声に出来ない状態に今の日本はなってるわけですよ。半分以上が、日本側の利権的な動機や右派が根強く持ってる「核武装願望」から。

blog.nihon-syakai.net

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/100/PDF/history.pdf
原子力の歴史を振り返って--幻の原子力平和利用--(「公害研究」1981年・原子力安全研究グループ 京都大学・原子炉実験所所蔵 2018/11/13閲覧)

 その中で、「朝鮮半島は、日本に原爆が落とされて日本が降伏したから解放された」っていう歴史観が韓国では長年常識としてある訳ですよ。私には、幻想・神話の類にしか思えないのですが、この事では今回は議論しませんけど。
 そういう中で、それ自体のいいわるいはともかく、そういう歴史観の中で多くの被爆者達が70年間見捨てられてきた・被害を訴えることすら韓国国内で批判や暴力の対象にされていたと言う問題もありますし、ともあれ韓国では「原爆」が解放の象徴として讃えられてしまってるという事があるわけです。


www.asahi.com

http://www.jca.apc.org/~earth/sub2d.html
韓国・朝鮮人被爆者(「伊東考司の仕事」2018/11/03閲覧)

どの国も民族も、自分が一番優れてて正しいと思ってしまうものですが。

 そして、これは日本だろうがどこだろうが似たようなものですが、自分たちの国とか民族が一番偉いと言う風に思う人達が社会の大多数を占めてるし、その人達にとって都合が良くて耳障りがいいように「歴史」がいじくり回されてるもんなんですよね。多くの人は、耳障りの悪い話や自分たちが悪いかも知れないという話は、耳にもしたくないものですから。
 その事で、日本と韓国の間は21世紀に入ってから、長年歴史を巡っての衝突や言い合い・いさかいが絶えない状態になってるんですけど、その手の話は、自分の国の中で相手の国を差別したり不当に罵る事を当然のこととする空気につながっちゃうんですよね。

 今回、防弾少年団を擁護するかのような態度を取ってる日本側の人達は、そこの部分に眼をつむっているのではないか。と思うんです。韓国の歴史の見方が一方的に正しくて、日本の歴史の見方は全て間違ってる。と言う前提がまずあって、それが、韓国の側で日本が差別されたりおかしな見方をされることはない。と言う形になり、それがために日本側の悪意だけで問題が起きてると結論づける。

 なんでそうなってしまうかといえば、元々日本の側に対する不信感があって、その上で、韓国側の人達と付き合ってると、そこに深く付き合ってしまい、相手側と物の見方が同じになってしまう。と言う、よくある事が起こってるのではないかと思うんですよ。
 言い方を変えると、韓国の人達・それも民族主義を強く抱えてる左翼の人達と深く付き合っていくことで、確かに彼らのことをよく知ることができる反面、彼らの価値観や物の見方の細かい所まで疑うことができなくなってしまう。

 そうなると、彼らの価値観が揉め事に関わってしまってる場合に、彼らの側が一方的に正しくて、揉めてる相手は一方的に間違ってる。なんで、その事に気が付かないんだ。とついつい思ってしまう訳です。

 これは、別に韓国人に対してだけ起こる話でもなく、身近にいる人に寄り添ったり、ある種の人たちに寄り添ったりしてて、その人達が揉め事に関わった時に、その人達の側は全く正しいのになんで責められてるんだ?としか見れなくなって、その事で肩入れするのはいいんだけど、揉め事の原因がその人たちにあったりする場合に揉め事の片側に加担しちゃって、後で揉め事を解決する時に思わぬ責任を取らされることになったりする訳ですよ。近所同士の揉め事とかママ友同士の揉め事、学校の保護者会やクラスなんかで派閥が出来て揉める場合を、思い出してみてほしいのです。

「寄り添う」事が、逆に揉め事を起こす事で利益を得る悪意の人達の思う壺になってしまうことも。

 そういう状況というのは、揉め事をわざわざ起こしたい人たちにとっては、非常に都合がいい訳ですよ。自分たちが揉め事を仕掛けて多少動けば、あとは勝手に物事が進んで、自分たちは逃げ出したあとに相手を一方的に悪いとして叩く人たちばかりが残るし、その事で自分たちの利益になる事も少なくない訳で。
 
 今回の件、確かにバックに徴用工に関する韓国側の判決があって、それが気に喰わないと言う人たちのもやもやがあったのでしょうが、それ以上に、防弾少年団が引っ張り出されたのは、日本と韓国の間でこういう揉め事になれば、日本側の一部の人達が弁護に廻って、その人達を叩けるし、日本側の一方的な物の見方を日本側の空気として徹底するような「しめつけ」ができるという思惑があるんじゃないかと思うんですよ。
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 そして、韓国側の世間的なものをみると、原爆に対する歴史的見方にせよ、ナチス的なファッションに対する態度にせよ、そう、褒められたものではないわけですが、防弾少年団を弁護する日本側の人達はそこを批判せず・正しいと言うかまたは韓国国内のことだから問題に出来ないという責任回避の入った態度に終止してるものだから、日本国内ですら揉め事になってしまう…。
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 相手に対する批判という物がきちんと出来てお互い議論できるような関係ができるどころか、相手の国が悪い・民族が悪い・相手は劣ってる。と言う、言っちゃ悪いですが人間として程度の低い人たちばかりがより強い立場になっちゃってる訳ですよ。それも、日本側に関しては「左翼」や「リベラル」の一部が、韓国のそういう人達を「甘やかす」ことで、そういう人達を尚更暴走させちゃってる。

 そういう事で、いいのかなぁ…と私は思うのです。

 ある種の人たちに寄り添うのはいいんですけど、その事で相手を甘やかしすぎておかしな方向に行くのをけしかけ・色んな対立や揉め事についてきちんと考える機会を奪っちゃうことで、どんどん独りよがりになって、最終的にはほとんどの人達から見捨てられてしまう…この問題だと、多分韓国側の人達からも将来的に見捨てられる結果になってしまうでしょう…と言うのが、彼らのためになるんだろうか?と言う事は、特に、お互い対立しやすい間柄の人達の間に挟まって・どちらかについて寄り添う事をする人達は、誰であれ、常に真剣に考えて・ある程度相手を突き放して悪いことを悪いというように頑張らないと拙いんじゃないか。善意や怒り・義憤が切っかえであるからこそ尚更、彼ら自体を悪い方に向けてしまうのではないか。と私は思う訳です。

【お知らせ】noteで有償文書を公開しました。

この間の韓国の防弾少年団をめぐるゴタゴタについて、ちょっとした文章を公開しました。今回、試しに一部の公開だけで残りについては11月23日くらいまで有料ということにしてみました
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防弾少年団原爆Tシャツ騒動」から、過剰に寄り添わず突き放すことの大事さを考えてみる。

韓国のアイドルグループで来日してドームツアーをやってる防弾少年団が「原爆Tシャツ」を前に着ていたことが問題とされてネットを中心に騒ぎになってる件、色々と議論はあるのですけど気になるのは、防弾少年団を「擁護」する側が、日本に原爆が落とされたことで朝鮮半島が解放された。と言う韓国側の歴史の見方を疑いようのないこととして考え・この問題で浮き彫りになった韓国国内の「世界」に対する見方や歴史観が他のところと食い違いいさかいの原因になってることを「向こうの問題だから干渉しない」として判断をしないでいることなんですよ。

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 これは、確かによその国と韓国が揉めてる場合はそう悪い考えではないのかも知れません。何しろ、よその国とよその国の揉め事の善悪を考えるだけでなくそれでどちらかの国のいい悪いを相手に言うというのは、流石に、おこがましい。
 でも、これが、日本・要は私達の国なり人なりと相手の国の間の揉め事となると、そういう「他人事」のような態度って問題をこじらせるだけの結果にしかならない事が当たり前に起きてしまう訳ですよ。なにしろ、こちら側の人達が怒ってて、その事がなぜそうなってるかというときに、こちら側が一方的に悪いとか、相手の悪いところを批判するのはダメだ。とハナから決める態度は、一部の人達からは歓迎されるかも知れませんが、問題を先送りするだけでなく、問題から逃げる態度ですらあると思うんですよ。

※この文章は、10日間程度全文公開を有料にしてみます。

「原爆」と言う、日本人の喉に刺さった骨を韓国側が刺激してしまった。

「SSSS.GRIDMAN抱き枕事件」と「韓国徴用工訴訟」日本敗訴から見る、落とし所の重要性。

 寒くなってきましたね。私は相変わらず調子がよろしく、何度か腸がよろしくなくて寝込んだりしてたのですが、時折飲んでるジャルジーラマサラをふと思い立って飲んだら、腸の調子が良くなって、気力も戻ってきました。
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※インド関係の食材を扱ってる某店の方曰く「上級者向けすぎて不評の嵐で売れないのでウチでは扱うのを止めた」と言ういわくつきのもののようで。
 みなさんも、本当に健康には気をつけていきましょう。特に、原子力災害がなかったことにされようとしてて、色々な病気で突然亡くなる人もバタバタ出つつありますし。

「SSSS.GRIDMAN」キャラクター抱き枕がきっかけとなり、今まで積もりに積もった怒りが大爆発。

 さて、この一週間、色々と社会的に揉め事があった訳ですよ。昔やっていた「電光超人グリッドマン」と言う特撮番組がアニメ化されたのだけど、その準主人公の二人の女性キャラクターが、抱き枕カバーの絵柄として売られることを知った、自称フェミニストの人が、制作してるアニメ会社や原作の円谷プロなどに対して、販売を止めるように抗議しよう。と呼びかけて、それに対して抗議をしようとする人達が現れるか現れないかの時点で、「また同じような事をやるのか」と多くの人が怒り出して、動き自体に抗議を始め、その中で呼びかけた人の身元を洗うことに成功した人が出て、彼女が某放送局のディレクターで、今は管理職であるらしいという事が流布された訳です。
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 そして、それが本当かウソなのかという議論が同時に起こりだしたのを見てか、抗議を呼びかけた方はアカウントを消したり、復活させたかと思えば「代理人だが彼女は亡くなった」と書き込まれて、それが更に怒りを呼び起こして批判が吹き荒れる中、彼女に立場的に近い、フェミニズム運動系の人達や一部の左派・リベラルを自称する人達が「#オタクもどきを許さない」などのタグで、それまで隠してたはずの自分たちのオタク属性を使って「お前ら(件の呼びかけの人達やフェミニズム運動がやってきたことに批判を浴びせてる)はエセオタクだ」って言い出して、それで批判してた人達を押しつぶそうとしたものだから、更に批判がヒートアップして、「今まで自重してきたが、ここまできたら、全面戦争しかない」って論調が一気に出始めてしまった訳です。
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 そして、件の亡くなったことにしていたはずの方が、アカウントを取り直して、謝罪(といっていいのかどうかわからないけど)と釈明を始めたものの、まだまだ批判が続くし件の彼女は逆ギレしそうでもあって、これを書いてる時点では全面戦争になりかねないような危うい状態が続いてるという訳ですよ。

 これは、まぁ、今までの「ネット抗争」のありがちな状態として片付けるのはどうかと思ってて、元々の背景として、
フェミニズム運動側が男性のオタクを敵視して、社会悪と決めつけるかのような運動や言説を長年続けてた。
・この運動の中で、主に男性オタク向けの表現というものに対して、ジェンダー論や道徳的な観点からの法規制が続いてきてて、その運用を決める場に、フェミニズム運動の人達が入り込んだりなど火種が三十年間近くくすぶってた。
・この数年、「キモオタ○ね」に代表されるような、暴言と言っていいような言葉がフェミニズム運動だけでなくフェミニズムに同調する人達からしきりに浴びせられて、それに反論する人が増えていくという構図が広がってた。
・そして、具体的なキャラクターに対して「差別的」「性暴力を助長する」などの、当事者から見たらあまりにとんでもないデタラメと言っていいような非難がされるだけでなく、署名運動やロビー活動・マスコミへのアピールを通じてキャラクターや表現活動を「葬り去る」事を求めるような運動を、フェミニズムを掲げる人達が中心になって繰り返された。
・それと同時に、韓国から男性を徹底的に憎む事や道徳の強制のために犯罪行為に手を染めることを厭わない「フェミニズム」が日本と韓国の交流の中から日本に輸入され、男性に対するヘイトスピーチや、企業などに対するネット右翼並の暴力的な「抗議」の流れというのが出来始めてた。

 と言うのがあって、最近も、少女向けのアニメの抱き枕カバーに対して、韓国でフェミニズム運動側が抗議して販売中止に追い込み、日本でもそれに続けとばかりにプリキュアなどの抱き枕カバー(これ、男性が使うというよりプリキュア好きな子供たちが使うのが大半のようですね)が販売中止になるかどうかの瀬戸際に追い込まれたりしてた訳ですよ。
そして、前々回に書いたような「キズナアイ」を巡る、あまりに的外れで自分勝手なフェミニストたちの「抗議」や社会学者達のあまりに学術とかけ離れた物事に対する姿勢・仕事に対する姿勢が非常に広い範囲の人達から批判を浴びるという事態になって、今ままで「キモオタ」などとフェミニズム運動家や同調する人々から非難されて・社会悪で差別者だと言いがかりを受けてた人達…大半は男性だけどそれだけではなく女性もかなりいる…が、ギリギリのところで批判はするけど具体的な行動・要は相手の素性を暴いて潰すとか、行政などでの活動に対して攻撃をするとかという「実力行動」については踏みとどまってる。と言う危うい状況になってた訳です。

 そこに、今回の「グリッドマンのキャラ抱き枕」を発端にした、今も続いてる揉め事が噴出してきた訳で、最早、ここまで耐えたし耐えても根絶やしにされるだけなんだから、我慢するのやめよう。って空気が、今まで「キモオタ」などと叩かれてきた人々に一気に広がっちゃった訳です。

 フェミニズム運動家の中にも、「オタク」が少なからずいて、大体は「やおい」であったり「腐女子」であったりと言われるような人達であると思いますが、この人達は、90年代頭の「有害コミック問題」のときから「男性向け性表現は性暴力」「自分たちの好む表現はそれとは無関係」と冷淡な態度を露骨に示したり、表現規制をもっとやれ。と活動する側に立ってたりしてた訳です。この人達の幾らかは、後で過ちを認めて表現規制反対に向かいましたが、大多数は態度をはっきりさせないどころか、「自分たちが好きなものはポルノではない」「男性が好きなものやそれに基づいた萌えなどの表現は性差別で性暴力だ」「向こう側はどんどん規制されて根絶やしにされるべきだが、自分たちの好きなものが規制されるのは理解ができないし弾圧だ」って態度をどんどん示していった訳です。特に、今年に入って。
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根強い叩き合いの末に、全面戦争回避の意思が出てきたことを、見逃してはならない。

 この事が、尚更深刻な対立というか怒りの火をともし続ける油を、「叩かれてきた側」に注いできたのですが、不幸というかなんと言うか、その事に気がついてる「フェミニスト」「左派・リベラル」の人達が、殆ど表に出てこないで、出てくる人達と言えば、何を焦ってるのか何を恐れてるのか、「オタクは差別者」「キモオタはいなくなれ」と言う合唱を、自ら進んでやらないと行けないかのような強迫的な感じで、オタクなどを必死に叩くようになってきた訳ですから、叩かれてる側の怒りはどんどん増幅していった。
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 それが、破局を迎えるかどうかの瀬戸際で、件の「死んだことにしてた」方が名乗り出て、釈明し、一定程度に過ぎないとは言え謝罪したというのは、怒ってる人たちに対して特に言いたいのですが、非常に大事だと思うのです。

 全面戦争となれば、人数でも執念深さでも圧倒してる私達「オタク」が勝ってしまうでしょうが、その事で、今まで叩いて来た側はより態度を頑なにするだけでなく、今まで表現規制問題や青少年問題でつながってきた警察やカルト宗教・自民党などと本格的につながり、韓国やカナダ並みの物凄いデタラメで憲法違反の「根絶やし的」な表現規制を進めようとしてくるでしょうね。
 全面戦争の一歩手前で踏みとどまり、叩いてきた相手側に自分たちの何が問題なのか認識して貰い、内側で議論をどんどんやってもらい、変わってもらう・今まで変わることをさまたげてきたような人々を、きちんと切り離してもらう事も含めて、変わってもらう「ゆとり」のようなものが、今、私達に限らず「叩かれてきた側」にとって一番大事なやるべきことじゃないかと、思うのです。

※おしらせまたはおねがい:この文章が気に入られた方、是非、noteの方で投げ銭購入をお願いしますm(_ _)m

韓国での「戦時賠償判決」で見えてきた、お互いを知ることがないが為の不幸な批判合戦。

 話を少し変えますが、日本が第二次世界大戦中に韓国から連れてきて重労働させてた人たちに対して、きちんとした賠償がされてなかった問題で、生き残った人たちが日本の新日鉄住金を相手取って起こしてた裁判で、韓国の最高裁新日鉄住金が負ける判決を出したことで、特に日本側のマスコミが「日韓合意は有効なのに政府の方針を破るのか」って論調で凝り固まって非難してる訳です。
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 この経緯というのはあとにして、問題なのは、この20年ほど日本と韓国が、色々なことで対立を煽られ・煽った人達の思うがままに操られるかのようになり、節目節目で時の政権や与党や一部のグループが不利になった時に「相手国を批判する世論を煽ることで支持を戻す」と言う事が繰り返されてきた、必然的とも言える結末として、私は見てるのです。
 韓国側の運動というのは、例えば慰安婦問題をやってる挺対協にしても日本側の出してくる「アジア女性基金」などでの賠償に対して応じる人達を口汚く罵ったり受け取らないように圧力をかけたりすることを「当然の義務だ」と思える人達だけでどんどん凝り固まっていったのを、90年代だけしか私は直に見聞きしてないし、その後のことは昨年亡くなった・韓国の労働運動との付き合いも深かった母を経由して見聞きする程度だったのですが、そういう形でどんどん「とにかく相手を敵にして世間の人気を取れば運動が進む」と言う方向に行ってしまいましたし、
 その一方で日本の「戦争犯罪はなかった」事にしたい人達にしても北朝鮮拉致問題を追究する人達にしても、全く同じようなことをして「社会の権威」のような物を手に入れて、批判する人が入れば切り捨てて、要は日韓対立や日朝対立を煽ることで運動の権力とか権威とかを増していく。と言う人達で凝り固まっていったわけです。

 その事で、日本にせよ韓国にせよ、自分たちの「内側」しか見えなくなり、自分たちの主張をゴリ押しすることしかやれなくなった訳です。

自分の事情だけゴリ押しして相手の事情を無視した先にあるのは…

 そして、その事は、相手側の事情を知ろうとする空気や気持ちというものにもどんどん矛先が向くこともあったし、そもそも相手のことなんか知ったことではない。自分たちの都合を押し付けて・押し付けたのを呑めない相手側が全て悪いんだ。って空気や風潮につながってしまった訳です。
 その末に、今回の韓国側での判決や日本側が「なんでこんなことになってるのか」自分たちの国の側で起こったことすら、見えなくなるくらいの状態でどんどん感情的な対立をふかめてしまってる訳です。
https://japanese.joins.com/article/896/246896.htmljapanese.joins.com
https://japanese.joins.com/article/843/246843.htmljapanese.joins.com

 これは、悲劇だと思うんです。このような判決が出る前には、日本側で新日鉄住金が賠償に応じて和解しようとしてたのを、今の安倍政権に連なる人達が圧力をかけて「裁判でケリをつけろ」「絶対に勝てるから」って新日鉄住金に、自分たちの希望的観測を押し込んでいったことがあった訳です。
lite-ra.com
japan.hani.co.kr

 その事を、日本側のマスコミなどで意見を述べてる人達が知ってるなら、その事を踏まえて言うべきなんでしょうが、今は安倍政権の天下で、安倍総理達の不利益になる事をマスコミなどの人が言うのは、自分の仕事を失うことに直結してますから、そこらへんの話はなかったことにして、韓国を非難して、韓国の裁判所は非常識だ。って叩いて済ませてる訳です。

 勿論、韓国の人達は、多くの場合、新日鉄住金が国から圧力をかけられて裁判させられたのを知ってる一方で、日本の側のマスコミの事情とかは中途半端にしか知らないわけですから、もう、日本側だけが悪いという(まぁ、この問題では、裁判に至った経緯も含めて日本側がどう考えても悪いのですが)、バッシングの風潮に同調せざるを得なくなってるし、その事は、多分、他の問題での深刻な対立の引き金を引くことになるでしょうね。

「おとしどころ」の大事さを、改めて考えよう。

 この2つのことに共通してるのは、「自分たちの事情や”正義”をゴリ押しする人たちによって、物事の解決や前向きな方向への進歩が潰されて、その事で利益を得る人たちに振り回され続けることになり、取り返しのつかない事になってしまう」ってことじゃないかなと思います。

 落とし所を見極めて、一旦足を止めて場合によっては一歩引いて相手の改善をうながし・多少だけ気長に待って、その上でどうすればよりよいかお互いに話し合える状況を作ろうという事ができなくなった末には、もう、お互いに全面戦争して潰し合うしかないわけです。

 そこを、どの問題であれ、私達の側から変えてくしかないんじゃないかな。と思うんです。
対立してる相手の側にそれを求めても、なかなか応じることはないでしょう。だって、向こうには向こうの正義があって、正義を持ってるがために、簡単には引けないわけですから。

 そこを、こちらが一歩押せば相手を滅ぼせる状態でも立ち止まって、揉めてきた物事自体が少しでもマシな形で前に進むようにやっていき、向こう側の良心が残ってる人たちに働きかけて動いて貰い、憎しみや正義に眼が曇って相手を潰せば解決すると考えることしかできない人達から「世代交代」してもらうしか解決できないことって、結構たくさんあるように、思うのです。

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