森友学園疑獄や加計学園疑獄をやってる人たちが共謀罪を出して国民を縛ろうとしてる。

共謀罪と言う法律・正確には、組織犯罪処罰法の「改正」案が、閣議決定されて国会に出されました。

この法律では、何かをやろうとした場合の話し合いや相談、目配せ全てが処罰できるような中身になってます。表向きは「テロ防止」などと言ってますが、実際には

街角で人々が意思表示したり、国や県などがムチャクチャな事をしようとするのを止めようと座り込んだり道端で看板を持って立つことに対しても処罰対象にしてきただけではなく、

著作権法侵害」要は同人やパロディや不法コピーが入っていたり、

児童福祉法での「淫行」が入れられていたり、「児童ポルノ」として処罰される行為の全て・例えば自撮りのやり取りであったり、「淫行」に話を戻すと18歳未満の若い人たちの恋愛相談や彼氏彼女捜し・友人からのパートナー紹介も入りかねないですし、今後の児童ポルノ買春禁止法の改悪次第では、同人誌や漫画等でのフィクションでの性的な表現も入れられかねない訳ですね。

要は、物凄く広い範囲を「テロ等」とくくって、警察がいつでもなんでも監視できるしいつでもなんでも逮捕できるようにしようという法律「改正」になってる訳です。

議会では色々附帯決議で配慮されても、警察などは軽視してきた歴史。

こういう法律の場合、議会での「修正」が意味があるかと言えば、今までの色々問題になった法律で見てわかるように、ほとんど意味がありません。

成立すれば最後、警察が使える範囲を都合のいいように増やしていって、逮捕者が半端なく出て、それが憲法に反するという訴訟が幾つも出てきて、裁判で何年も争って、やっと一定の制限がかかる。と言う、今まで何度も繰り返されてきた事が、共謀罪でも起こるだろうと思います。最近だと、「自撮り」行為が、児童ポルノ買春禁止法を根拠に、非常に簡単に警察の取り締まり対象となり、自撮りをして送った人が、そこには強要も何もなかったのに、「児童ポルノ作成罪」(とでも言えるでしょう)で、処罰されるケースが激増し、今や「児童ポルノ買春禁止法で処罰された人数」を押上げ、「処罰された理由」の多くを「自撮り」が占めるようになってしまってる。

共謀罪も、そのような事になるでしょう。非常に些細な行為・内面の自由に関わる行為に対して適用され、何千何万もの逮捕者を出し、「これだけ逮捕者がいるから共謀罪は有効だ」と言う言い分が広められ、もっと広範囲な処罰と、もっと過激かつ無法に近いような捜査・調査や嫌がらせにしても度を越しすぎてるような長期間留置場や拘置所に押し込められることが、合法化されていく。

「自分さえ良ければいいんだ」と言うのは、最早意味がない。

このような動きの中で、例えば、「同人誌は共謀罪の処罰対象ではない」と言質を取ることに執心してる人達がいますが、このような流れや、共謀罪のたとえとしてよく言われている戦前の治安維持法がどう制定されてどう運用されて、国を荒らしていったかを考えると、全く以て的はずれなやり方だと思うんですよ。今、政府なり当局なりから「これこれ(だけ)は共謀罪で処罰しない」と言質を取れたとしても、この手の法律では反故にされると思ったほうが、歴史的に考えても正しいですし、そのことが処罰されないからと言って、その他の色々なことが処罰や監視の対象になるのが変わらないのだとしたら、ほんのひとにぎりの人は助けられても、大半の人は、別の理由で逮捕や監視や処罰されてしまうだけで、殆ど意味がないと考えていいのですね。(例えば)同人誌とかパロディ以外の処罰・監視対象の行為を全くやってないという人は、非常に珍しい訳ですから。

私達が出来ること、やるべきこと。

ならば、どうすればいいのか。と言えば、

  1. 共謀罪反対の声を上げる。身の回りにもこれは余りにヤバいから反対したほうがいいという話をしていく。
  2. 共謀罪に明確に反対を示している野党四党(民進・共産・社民・自由)に対して、一歩も引くな、折れるな。と声を届け背中を押す。
  3. この野党四党に対し、共謀罪を止めつつ、森友学園疑獄や加計学園疑獄を強く追究し、今の内閣・今の政権をやめさせる方向に持ち込むように「お願い」を続ける。今の内閣や今の政権の構成者と後ろから押してる人々が、共謀罪を強く必要として、強行採決も辞さない態度に出てるのですから、この人達が政権にい続ける限りは、廃案にされても何度でも出されるし、「マイルド」な形で通して、すぐに厳しいものに変えてくることも容易に察しが付きます。その悪循環を止めるには、結局は今の政権・今の内閣を引きずり下ろすよりない。
  4. 野党四党に対し、本気で政権交代に向けての努力=特に四党間での選挙協力を加速させろと要望を出し、その上で、政権交代しなきゃダメだ・と言う空気と意思表示を、街中や身の回りでやっていくようにする。
  5. いざ野党四党への政権交代となれば、すぐに共謀罪などの、今の政権が無理やり強行採決で通した法律を、即時廃止にするように動いてほしい・選挙公約にも入れろ。多少の手続き上の瑕疵はやむを得ない。と強く要求してそういう「世論」を作っていく。

と言う辺りになってくると思うのですね。
要は、共謀罪を出してくるような人達も、その人達の後ろから糸を引いてる人達(日本会議などの右派系団体と警察の一部ということになりますか)も、政治の表舞台から排除していかないと、もっと過酷な法律を出してきて・しかもそれらを使って反対する人達を根絶やしにするのが目に見えていますし、そうなれば、多少頼りなくともそれに反対し続けてきた勢力を政権に就け・その人たちが能力不足のところは私達一人ひとりが支え・街角に出てでも要求を出し・反応次第で態度や行動を決めていくような関係を、それこそ一人ひとりが自分の流儀と考えでつながり・集まり・一本ではなく、大きな何本かの流れになることで作り直すよりないのではないかと思うのです。