選挙になった時に出来ること・やってほしいこと。

 自衛隊南スーダン派遣部隊の日報隠蔽問題など、今の政権にほころびが見え始めていたところで、森友学園事件を契機に、今の政権の腐敗の酷さがどんどん表沙汰になり、しかも、政権党やこの問題に深く関わって来ていると言われてる維新の会は、その場しのぎのごまかしの言葉や恫喝や脅しのような言葉を繰り返し、言ったそばからそれらがウソですよ。と言う証拠か表に出てくる始末ですね。

 言いたいことは色々ありますが、政治家などという以前に人として、最低に近いような人達が政治家や高級官僚になっている事をなんとかしないといけない。と思うんですね。

 官僚たちは、異常に今の政権を護るかのように、「記録はありません」「覚えてません」と繰り返し、ここに証拠があるぞ。と迫ってもそれを繰り返し、どうやっても逃げおおせしようがなくなれば、議会で声を荒げて恫喝したりなんかもして、その内、その官僚たちとは違う人脈の官僚が、「実は記録あるんですよ」と野党政治家やマスコミにリークして、更に騒ぎが広がる。と言うのを繰り返しています。なんでこんなことになるかと言えば、安倍政権のかなり早い時期に「内閣人事局」と言う総理大臣直属の組織を作り、そこで国の部長以上の人事やポジションを決めるようになったからです。
 このことは、確かに、民主党政権で国のありようを政権が変えようとしたり、辺野古問題のように国の無茶に困らされてる人達を救おうとするのを、官僚たちがサボタージュして前に進めなかったり、辺野古問題や消費税問題のように、全く事実にないウソの情報だけを大臣に提出して、総理大臣ですら辞職に追い込んだ事を考えると、妥当に見えたのですが、しかし、安倍政権ではそれは、官僚も裁判所も、果てはマスコミをも幹部を自分たちの都合のいい人物にして、都合いい話だけ国民に見せておいて、都合の悪い話を出さず、その中で、自分や取り巻きだけが私腹を肥やしたり、大半の国民から見たら訳のわからない考えを国民に押し付けたりすることだけに、国のやる仕事の全てを集中させるためのものになってしまってた訳ですよ。
 要は、国全体を、安倍総理大臣とその取り巻きで支配して自分たちだけがいい思いをし、そこに外れた人達を虐げていくための中心に、内閣人事局とマスコミ人事やマスコミの内容への介入を最大限に活用してきたのが、安倍政権だったと、私は思うのです。

今こそ、本当の意味での政権交代が必要だと思う。

 今必要なのは、選挙があるのならば政権を自民党から入れ替え、今までの安倍政権や2009年の政権交代の前の55年間ほどの殆どを政権にいた、自民党政権やそこに繋がってきた霞が関・中央官庁の「悪事」・このブログのテーマでもある、日本全体を崩壊させ・疲弊させた事を、細かく表に出して、責任を取らせるべき人々に責任を取らせていくことではないかと、思うのです。
 「アッキード事件」と呼ばれている一部の疑獄事件は、安倍政権の「改革」が、国の崩壊を一気に加速させる過程で起こされたことだとも思うので、安倍晋三という人物一人の責任で片付けさせては到底いけない話だと思うのです。

 「選挙で政権を自民党から入れ替える」とは言っても、内閣支持率が50%以上あって自民党支持率が40%近くある状態では無理じゃないか?実は、選挙の開票に変な細工がされていなければ、十分可能です。確かに、安倍内閣はずっと支持率が高いのですが、60%以上あった時期でも、国政選挙の得票率は、棄権を考えなければ20%〜40%、棄権が非常に多いのを考えると、10%〜20%なんですよね。
 自民党にせよ公明党にせよ、実は多くの人は支持もしてないし、別の政党に投票したり「選挙しても変わらない」と諦めて投票自体してない上に、政権に反対する側がたくさん候補を出してるから、熱狂的な支持者が少しだけいる自民党公明党が沢山当選してしまってるのですね。
 これは、日本の選挙制度のトリックなんですよね。細かくは別の機会に書きますが、小選挙区制などで組織票が強い候補ほど当選しやすくなり、議員定数の少なさと供託金制度や政見放送での不公平な扱いによって大政党に所属している人以外は選挙に出ることが困難にされていて、しかもそこを補う比例代表制度では、ある程度以上お金のある政党に所属してないと立候補すらできない。そういう、非常に不公平な・インチキに近いような選挙制度が、長年続いてる上に、テレビもテレビで大政党以外の人の意見は殆ど伝えないし、最近なんかだと選挙がある事自体、投票の前には本当におそるおそるしか番組をやらないでいた。
 選挙があるのを知らなかったという人も、沢山出てくるようになってます。

 そういう状況は、実は、25年ほど前から周到に進められてきたことですが、それによって、これだけ日本は崩壊してしまい止まらなくなってるのですから、物事を呪うより先に、崩壊を食い止めようとする人を当選させて、可能ならばその人と繋がってお互い色々フィードバックし合うようにする中で、選挙制度やその周辺の事を根底から変えるように、私達の側から強く圧力をかけていくようにするよりないのだと、私は思うんですね。

私達がすべきこと・私達がやれること。

 しかし、小選挙区制と低い投票率に裏付けられた圧倒多数。というのは怖いもので、今まで投票を諦めてきた人達の三分の一でも気持ちを切り替えて投票に行き、今の政権とかの汚職まみれ・嘘つきまみれの人達を落とせる人に投票すれば、一気に過半数割れになって政権を続けられなくなるんですよね。

 今は、いつ衆議院選挙になるかわからない状態です。今出来ること、すべきことなどを、やりましょう。

 衆院しか人が入れ替わらないので、当面は「ねじれ国会」で殆ど決められない状況が(多分二年くらい)続きますが、それはしかたないとあきらめましょう。次の参院選で、これから書くことを同じようにやって、人を入れ替えるよりありません。

  1. 身の回りの人に、今起こってる問題について話を振って、お互いの想いを交換してみる。
  2. その上で、今は選挙になったら、「上」を変えていかないとどうしょうもないという話をする。
  3. その話の上で、「投票したら、政権を辞めさせられる可能性が低くない」事を話す。
  4. 地元の野党四党(民進党共産党社民党自由党)の政治家や支部の事務所に、「この情況だから候補をなんとしてでも一本化してほしい」と、手紙やメールなど「邪魔にならない」方法で、お願いを出すようにする。
  5. 各党の中央にも、「四党全てがある程度当選できるような形で、選挙区ごとに候補を一本化してほしい」とメールや手紙でお願いを送る。
  6. 一部の、野党一本化を拒否してる野党政治家や「連合」右派のような一部労働組合に対しては、「今回は我慢してくれ」と要望を出す。あくまで仕事の邪魔にならないように。
  7. 選挙が始まる前から、野党四党の事務所などでお手伝いに行ける人は、一時間でも向こうは歓迎する場合がほとんどだと思いますから、事前に電話などで状況を訊いて、アポを取るようにする。
  8. 選挙となったら、選挙ボランティアなどに行ける人は行ってみる。
  9. 更に、身の回りの人に、「今回だけでも与党ではなく野党四党に投票してほしい」「棄権したら今の状況続くから、野党四党の人に投票してほしい」と、話をして、相手の身の回りの人にも広めてほしい。とお願いしてみる。
  10. マスコミ各社に対しては、この五年間とは違い、ニュースやワイドショーで、ちゃんと、毎日毎日長い時間、国政選挙の話をやってほしい。と、番組・視聴者センターに対して、電話やメールなどを繰り返し行う。
  11. 暇な時に、盛り場などで、「選挙に行こう」「投票日は☓☓です」などと、自分で作ったプラカードを持って立ってみる。但し、揉めそうなら、早めに撤収しましょう。
    (追記:
    期日前投票なんてのや遠くに引っ越して間もない人のための郵便投票も、あります。
    ②特定候補や特定政党への投票呼びかけは、公選法違反になる可能性があるので、基本的には避けたほうがいいです。)

 この辺りが、どこの党にも属さず・これからも属する気のない、でも、いろんな考えを持ってて、そして、今の状況は拙いよね。って思ってる人が出来ることの基本になると、思います。
 どうか、皆さん、ここらへんをベースに、もっと自分のやり方で、クリエイティブにやれることをやっていきましょう。