共謀罪が出来た今、絶対にすべきこと。

 間が空いてしまいました。
 さて、共謀罪(政府と言うか政権は、「テロ等準備罪」だと言っていますが、なぜか、テロ関連の処罰対象が殆ど無い)が、あまりにむちゃくちゃにルールをぶち壊す形で強引に成立させられてしまってから、一週間が経ちました。

※お急ぎの方は、下の目次からどうぞ。

 

 この間起こったことは、森友学園加計学園にまつわる疑獄事件で安倍総理やその周辺・日本維新の会などの「衛星政党」の政治家たちなどが、「特区制度」「美しい国」などのスローガンをかくれみのにして、汚職と贈収賄と、何より国家財産の私物化をして、国のお金・国富を半ば非合法な方法すら使ってどんどんと内輪で喰い荒らしている事の入り口が明らかにされ、野党四党(民進・共産・社民・自由)が厳しく追求をし、それをマスコミがきちんと取り上げ・後追い検証や多くの要人の証言すら報道するような奮闘をしてきたにもかかわらず、今の政権などはその「権力」で、それをなかったかのようにしようしようと逃げ回り・表立った恫喝すら頻繁にやってきた事と同時に、この共謀罪の事があったわけですよ。
 口先では「丁寧に説明する」などと、マスコミも巻き込んで言っておきながら、実際にやるのは「一方的な説明」と、彼らが好む言葉で言うなら「印象操作」ばかりで、国会では与党や維新の会がおべんちゃらを言うのにはニコニコと答弁するのに、いざその他の野党が問題点を突き始めたら、長々と関係ない話を繰り返して質疑時間を潰し、大臣が答弁しろと要求すれば官僚を出して代弁させ、更に突っ込まれると逆ギレして恫喝すら繰り返す。
そんな事で、国民の権利を護ることなど無理だろう。と、マスコミの多くですら、呆れて政権批判を加速させる結果になってる中、「自分たちが設定した質疑時間が費やせたから、十分に議論は尽くした、採決だ」と無理やり採決に持ち込み、そして、成立させて。施行は、7月11日だそうで

 この辺りで、「安倍政権とは、経産省や警察などの一部官僚や日本会議の中枢部が、安倍晋三を担ぎ上げた経済マフィアではないか?」など、色々と書きたいこともありますが、今回は、「共謀罪が施行されたら、どうしようか」と言うところに話を絞ります。

 

逮捕されたり脅されたりした人を、孤立させない。

 今回の共謀罪、主導権を握っているのは、公安警察ではないかと、私は見ています。公安警察は、大昔から・それこそ、私が「社会が壊され始めた時代」と言ってる1970年代から、別に「過激派」に限らず、社会が常識としている・ステマのようなことに強い異議を唱えている人達や、その意見に同調する人たち、後は、当時の自民党政権霞が関に都合の悪い政党や政治家などに対し、不法な家宅捜索や別件逮捕、盗聴だけではなく、「協力者獲得」と称してのスパイ行為まで頻繁に行ってきた組織であるのですが、この人達は、時の権力や権威に都合の悪い人たちを、逮捕して、逮捕したのを隣近所や職場などに言いふらしたり脅したりなどして、逮捕された人達を社会的に孤立させることを非常に多く用いてきています。

 共謀罪の本質が、「いつでも誰でも逮捕できるようにして、時の権力や自分たちに都合の悪い話を、誰にも言わせないようにする」物にある以上、今までやってきたことを、あらゆる人に・それもランダムに近い形でやって「生贄」にするだろうと、思っています。

 その時に、逮捕の理由がなんであれ、中身は問わず、まずはその人を孤立させないことが大事だと思うのです。逮捕された人の考えがが気に入らないとか間違ってると言うのなら、逮捕された人を孤立させないようにしつつ、批判できる関係を作っていきましょう。
 
 仮に、隣近所の人・友人・職場の同僚・上司・親戚などが逮捕されたとしても、前と変わらず付き合ってやってください。そして、逮捕などの中身が不条理だと思ったら、その人と一緒に怒りを表明してください。
 それが、実は、共謀罪を使いたい人達にとって、一番イヤなことでしょうから。

逮捕されたりしたら、泣き寝入りしない。

 共謀罪で逮捕されて、逮捕された場合には、暴力的な方法で自白を強要してきたり、警察などが掴んでた弱みを色々とちらつかせて(そこには、他人に見せられない、恥ずかしい趣味や交友関係も含まれるでしょう)、罪を認めろとか、隣近所や友人の事を告げ口するスパイになれとか、色々なことを、要求してくるでしょう。
 でも、全て断りましょう。あなたには、弁護士が(殆ど手弁当で)付けられるのですから。
 身の回りに弁護士のつてのない人は、救援連絡センターを覚えておくと良いでしょう。

 電話:03-3591-1301 。

kyuen.jp

 とにかく、逮捕されたとしても、あなたは孤立してないです。多くの人達が、あなたのために一緒になんとかしようと動こうとしているのです。

黙らない。ふてぶてしく黙らない。

  既に起こり始めていますが、共謀罪を使って逮捕されるのを怖れて、政権批判や戦争反対の声を上げることを止めている人達が出ています。でも、それこそが、共謀罪という法律を、今の政権と警察が、違法・脱法としかいいようがないようなやり方で無理やり法律に仕立て上げた理由なのです。
  「国家」というものを使って、私腹を肥やしたり人々におかしなことを無理強いしたりなどの悪いことをする人達は、自分たちが「スピード感」を発揮できる最大の障害が「国民が黙らないこと・従わないこと」だというのを、直感的にも学問的にも、感じ取っています。
  だからこそ、なおさら、私達は黙らず、小さなことであっても声を上げたり、声を上げないまでも周りの人達やネットで繋がった人達と話し合い、何か動こうかとなったら、積極的に動くのを、ふてぶてしく・ふてぶてしくやっていくべきだと、私は思うのです。
  それ自体が、「共謀罪は不要・有害」と言う議論を、後押ししていくことになるのだと思います。

共謀罪の廃止を、政治家やマスコミに絶えず要求し続ける。廃止する政治家に政権交代させる。

 大抵の法律は、出来るまで大揉めしても、すぐに風化してしまうものです。マスコミはたまにしか取り上げなくなり、世間の関心も薄くなり、政治家も、廃止しないとまずいと思いつつ、強く廃止に動くだけの後ろ盾を得られず…ぐずぐずと法律だけが暴れ続けてしまう。
 共謀罪は、そうしてはいけない法律だと、私は思うのです。
 安保法制こと戦争法や特定秘密保護法、種子法・農業関連の法律改悪なんかも廃止させないといけない部分が相当ありますが、共謀罪は、それに更に輪をかけて、日本の根幹を新幹線並みのスピードのブルドーザーでぶち壊すことになる法律ですので。


 その上で、やはり、真面目に今までの問題に向き合い・廃止すべき法律を廃止させようとか、手続きがおかしい法律や政令を見直していこう。廃止も厭わない。と言う政治家に、頼りないけど政権交代してもらって、その代わりに、私達一人ひとりが彼らがおかしなことをしないように監視し・不満や疑問があれば言葉を届け、彼らの目に見えてない不都合がこちらにあるなら指摘して、変えさせることを突きつけられるような、「今までの日本ではない、新しい、国民と政治家の関係」を作らせる必要がありますね。

 もう、「水戸黄門」を望まないし、「水戸黄門」にもさせないような、新しい、関係を。

 だから、この間の国会で、恫喝や自民党のネットサポーターズの誹謗中傷・嫌がらせなどに屈せずに、森友や加計の問題で政府や大臣や総理を厳しく追求してきた野党四党の議員たちを、私達が後押しして、少しでも早く政権を持たせ、共謀罪を始めとする法律を、もし、その時に彼らが渋ったとしても、一旦廃止させるだけの状況を、作っていかないといけないと思うのです。