種子法改悪からの流れで考える、2018年以降の近未来の日本崩壊。

 さて、2018年となりました。私の身内に昨年不幸があったので、「新年のご挨拶」と言う形は差し控えさせていただきますが、散々な年末でした。母が晩秋に亡くなり、その後の後始末的なことをやっているのですが、そこら辺でそこそこ忙しかったことで身体が弱っていたのか、昨年最後の週に見事にA型インフルエンザが発病し…旧い友人たちと会うことも諦めざるを得なくなるし、未だにウィルスが居座って苦しみすら感じる状況です。
 皆様も、インフルエンザの予防や万が一かかった時の拡散防止には、本当に気をつけてくださいませ。

 昨年は、母が亡くなったことの告知を、「背に腹は変えられない」と載せた辺りから、一気にPVが増え始め、一年目で12,000以上という私が予想だにしないPVを頂き、その後、どうも「アルファツィッタラー」と少し前なら呼ばれていたような方がこのブログを紹介してくださったのかPVが更に急速に増えたりして、未だに慌てています。そんな注目を浴びるつもりもないで始めた物だったし、PVが増えたからもっとPVを取ろうとウケを取るのに走るなら、それは違うだろう。と言う気持ちが非常に強いので、まぁ、今年も前と変わらずに賛否両論溢れて当たり前の事を、マイペースで書いていこうと思います。

2017年を簡単に振り返る。

 世の中の流れとしての2017年を振り返ると、
「普通の人は法律を守らないといけないしその他はみだす・逸脱すると直ぐにネット等で非難が殺到する」
のに、
「偉い立場の人は法律は無視しても罰を受けないし、普通の人がやれないようなあくどいことをしてもやったもの勝ちだし、しかも、法律を自分たちに都合よく変えても罰を与えられない」
と言う構図が、物凄く露骨に出てきた一年だったと思うんですよ。

 世間の人たちは、やれ法律を守れだコンプライアンスを守れだ、ネットで晒されないようにしようだ、ギチギチに締め付けられて疲れ果ててるのに、偉い立場の人たちは八百長もし放題だし賄賂をもらったり法律を無視して国のカネを「おともだち」に沢山流したり、それでいて「カネが足りないから福祉や教育は無駄金扱いして減らします」と言っても、ろくに非難もされない。
 総理大臣のおべっかを書き連ねたり太鼓持ちやったりする人が、本業の立場を悪用して女の人を呼び出し仕事をやると話して酒を呑む場を作り、その場で睡眠薬だか何だか酒に入れて女の人をひっくり返してレイプして訴えられても、警察が逮捕しようとすれば止められるし、検察が起訴しようとすれば、検察お手盛りで不起訴を「合法的に」認めさせる。起訴しようとした人や逮捕しようとした人は、左遷されてしまってもいますね。
 共謀罪や一昨年の戦争法(安保法)、その前の特定秘密保護法に代表される少なくない法律も、「法律の上にある法律」である憲法を完全に無視してるし、批判も多かったし、法律が出来るプロセスの中に沢山の非合法なやり方が繰り返えされてるのに、作ったもの勝ちになってます。

種子法改悪がもたらす、2018〜2020年の食料崩壊。

 昨年末、本当に年の瀬に、「種子法改正に基づき、地方自治体がやってきた種苗の確保事業への国の補助を打ち切る」事が決まりました。

 要は、コシヒカリササニシキのような、元からあった種を都道府県などの農業試験所が改良して、農家の方に安く卸すことで、日本の農業は成り立ってきたのですが、そこに使われてきた税金を使わないようにします。後は、主に国内外の大手バイオ企業が作る「一回きりで、しかも外国で問題を沢山起こしてる」種を買って下さい。いままであった種の維持とかそういうのは、バイオ企業の邪魔だから国は助けません。とう言う感じですね。

 このことや、有害性が高いとされてるグリホサートの規制緩和・それも、土に残る濃さを400倍まで認めるとした「改正」が、12月25日に農水省から出された訳ですよ。

日本の崩壊は、最終段階に入った?

 専門的な方が解説をされてるでしょうから、専門的な話はそちらに任せますが、この事は、日本の崩壊が、私達が見えない所で最期の段階に入ったのだろうな。と思ってしまうことだったんですよね。
 既に、TPP条約を無理やり批准したり、オリンピックで何兆円もの予算を出しておきながら、現場の作業員にはお金がいかず、過労死も相次いでるし、何かにつけて専門家や学生を「ボランティア」と称してタダで非常に厳しい環境で働かせようとしてる。と言う辺りから露骨になりだしたのですが、
 今まで貯めてきた日本の富のようなものを、ごくごく一部の人たちが、法律に護られる形で奪い、タックスヘイブンなどに逃して、勝ち逃げを図ろうとし始めてるな。と思うわけですよ。

 少子化の問題や、「民営化」「規制緩和」でインフラがメチャクチャになったり労働者がひどい扱いを受け、それらが重なることで、国が滅びかねない。と言うことは、何十年も前から、主に左翼の人たちを中心に警告されていたことだった訳ですよ。
 しかし、バブル景気がすごかった1980年代やその幻想とも言える物が色濃く残っていた1990〜2000年代にかけては、「保守」を自称する・今まさに「勝ち逃げ」をはかってる人たちや代弁者達が「古臭い」「時代遅れ」「共産主義」などと大きな声で攻撃し、マスコミもこの手の警告を非常に小さな形でしか取り上げなくなり、「改革こそ素晴らしい(中身は見ていない)」「新自由主義こそ正しい、企業をもっと優先すべき」「苦しんでる末端の人たちの苦しみは、全て、甘えだ」と言う言葉を出す人をくりかえし重用して来ました。
 このことで、世論が非常におかしな方向に行き、既に問題があると皆がうっすら感じ始めても、なぜそう感じるかということが全くわからなくなり(だって、片方に偏った知識や情報しか、マスコミもネットの主流も見せなかったんだから、当たり前でしょう)、途方に暮れて今日を生きるに精一杯でいるしかなくなり、徹底的に問題を先送りし続けて来た訳です。

「やったもの勝ち」で勝ち逃げしようとしている、ごくわずかの人々。

 そして、「勝ち逃げしようとしている人たち」は、この問題の先送りが、自分の出世や保身のような利益に直結してきた人たちでもありますから、先送りや詐欺師の物言いを奨励してきた。

 その結果、日本には先がなくなってしまった訳ですが、この人たちは責任を取りたくないし、自分や家族の将来だけは安泰にしておきたいものですから、国富・国の富を徹底的に奪い取り、日本の金庫を空っぽにする事に力を注ぎ始めたのだと思います。アベノミクスなんかも、要は、そういう作業でしょう。
 それは、2011年の東日本大震災が大きな後押しをしましたが、実際にはもっと昔からだったと思います。
 何しろ、立場がありお金や資産も膨大に海外に逃してる人たちからすれば、彼らが権力を握ってるし法律も無視できる立場になってるのですから、海外に逃げることは非常に簡単に出来るわけで、日本がその後どうなろうが…それこそ、ソマリアルワンダのようになろうがどうしようが…関係ない訳ですよ。
 やれ「愛国」だ「美しい国」だ言った所で、その国を自分たちが支配できないなら人々を皆殺しにしても構わない。程度の「覚悟」は、第二次世界大戦での日本国内がどうであったかを考えれば・そして、「勝ち逃げする人々」がどのような家系を中心とするか考えれば、容易に想像がつくことですからね。

「国の富を持ち逃げするであろう人々」が壊した社会を建て直すために。

 私個人は、「このような無法者には、人々が、もっぱら無法で対抗するより、解決策はないのではないか」と言ういやな気持ちを相当持っている訳ですが、しかし、どちらにせよ、国富を空っぽにして逃げる人たちをキチンと処罰し、今までの責任を全て取らせる必要があるし、国富を戻していく為に、それこそ、憲法を無視してでも財産を没収し、今後百年以上は再起できないようにする必要性が出てくるでしょうね。
 それも又、「建て直し」の中で、私達一人ひとりが「そうは言うけど、本当はどうしていくべきか」真剣に考え・議論を深め、流れを作っていく必要に迫られると思いますし、そのような非常に厳しい決断を迫られ・社会に対する「問題の先送り」をやめていかないと生き残りようが無くなる状況も、もうすぐ・ひょっとしたら今年中には迫られることになるのだろうとは、私は思いますが。