社会がもてはやす「正義の人々」が、酷い差別や無視をすることでの、社会の大きな損失。

 なんとも、気候の変動が凄まじくて、身体が弱りすぎてる昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。
 更には足の筋肉が弱ってきてるようで、これをどうしたものか、ずっと考えてしまっております。
 みなさんも、お大事に。

「わたし達は買われた展」が称賛されてる影で起こり始めた「#MeToo」。

 「私達は買われた展」と言うのが、NHK Eテレで特集されたのもあって、非常に持て囃されてはいるのですが、この展を主宰してた仁藤夢乃氏が、いわゆる「オタク」的な人たちに対する悪意的なウソをつく人達と一緒になって「オタク」を誹謗中傷したり、秋葉原では児童買春や児童ポルノが野放しになってる。的な出鱈目極まりない話にのっかって、男性たたきなどをやってきていて、その事で、元から批判がされてきていた訳ですよ。
 で、仁藤氏が、中学生時代に非常にグレていて、いじめの被害にあった。と言う当事者の告発が、最近あったわけです。
 彼女は当時非常にグレていて、学校に携帯を持ち込んで男性客にこびた電話してたり、自分に対して酷いいじめを仕掛けて煽り、自分は散々な人生を送る羽目に追い込まれた。今、マスコミなどが彼女をもてはやしていい人のように扱っているのが許せない。
buzz-plus.com
 この告発の前に、被害者は謝罪を要求したりしたようですが、仁藤氏は無視してた。
 被害当事者にとって、非常に大変な告発と暴露であったと思うのですが、これに対して、仁藤氏と一緒に活動をしてきた人々・人権活動家たちが、揃って「顔を出せ、出せないなら黙れ」「嘘つきだから相手にするな」などの、誹謗中傷を始めてる訳ですよ。
togetter.com

 非常に「面白い」事に、この人達は、伊藤詩織氏の性暴力被害事件では加害者を非難し(これは事の経緯を見ても、当然のところだろうと私も思うのではありますが)、最近だと、財務省事務次官が酷い下品な発言や行動を、テレビ朝日の女性記者などに繰り返してるのに対して、財務省や麻生財務大臣が「本当ならば顔を出して言え」とか挑発していたことに対しては、けしからん、人権問題だから顔を出す必要はない。と言ってるわけですよ。
www.huffingtonpost.jp
 要は、自分達の「仲間」の蛮行とか酷い行いに対する活動に対して、被害を名乗り出た人に酷い脅しや圧力、中傷をかけてきてる人達が、「女性」それも、自分達が「仲間」だと思ってる「女性」が被害にあったら、手のひら返して「仲間の被害者」にやってるのと同じことをやってるのはけしからん!となってる訳です。

 こういう行いは、一つ二つならまだしも、何度も繰り返してるものですから、多くの人からは信用されなくなっちゃってる部分が相当あるわけですよ。

根強くある、「オタクは差別されてない」説に基づく、差別発言や差別行動。

 もう一つ。
 「反差別運動vsオタク」と言う、ネットでの対立がどんどん悪化してる訳ですよ。
togetter.com
※これを書いてる4/19、現在進行系で問題が進んでいるので、まとめがまだないようです。

 反差別運動というのは、「レイシストしばき隊」であったり「ANTIFA」であったりするのですが、その人達が、前から「オタクはキモい」「キモオタ死ね」「キモオタを取り締まれ」と繰り返してきてる訳です。
 そして、その理由というのが、大昔とはいっても十数年前に、オタクっぽい感じにしている・だけど、実際には、当時非常に差別を受けていた「オタク」の人達を取り込むために、オタクのフリをして世間を騙していたような、自民党ネットサポーターズにつながるような人達が、「嫌韓」であったり「朝鮮人へのヘイトスピーチ」であったりを、ひどく煽って暴れていたから、「男のオタクとは、全てレイシストだ」と言う、非常に間違った認識をしてしまい、その認識から全く認識を上書きせずに長年来続けてるからだ。というのですから、まるで、「韓国人はどうこう」と、20年前の話を未だに持ち出してバカにしたり嫌ったりしてるのと変わらないのですよね。

 もっと厄介なのは、その非常におかしな状況認識を、彼らの周囲にいる「リベラル」を自称してる人達が一緒になって持ってて、それは違うんじゃないか。という人が、殆どいないということなんですよね。
 この人達は、フェミニズム運動とも距離が近く、一緒にやってきた人も多くいますし、韓国の方で、「メガリア掲示板」と言う、フェミニズムを支持してるのはいいんだけど、男性に対する罵詈雑言・ヘイトスピーチを繰り返し、実社会でのテロに近いような真似もくりかえしたことから、韓国のネット社会を酷い対立に追い込んでる人々と、非常に深いつながりを持ってる人も少なくないという事もあって、「男オタク」に対しての、嫌悪感というよりも憎悪・憎しみのような物がはびこりやすくなってるのも、多分この「ヘイトスピーチ」の何がおかしいのかわからない「風土」に繋がってるのでしょう。
女性嫌悪もすごいが男性嫌悪もすごい メガリアのキムチ女子とイルベの韓国男虫の戦い – コリアのリアル
togetter.com
 で、この人達からすると「オタクは差別されたことはない」(注:この人達の「オタク」とは、男のオタクの事を指してると思ったほうがいいです)の一点張りで、今まで何度も、オタクの当事者たちが「こんな差別を具体的に受けた」と例を挙げてるのに、全く無視してる上に、ヘイトスピーチをくりかえし、警察や行政などに取り締まりを要求する動きに「連帯」したり、男オタクに限らず、男性全般に対する、目を覆いたくなるようなヘイトスピーチや憎悪感情(男性憎悪・ミサンドリー)を向ける人達の側に立って、言われた側からの批判を、罵倒して攻撃し続けてる。

 この二つの問題は、同じ「界隈」の人達が引き起こしてる訳ですよ。「仲間」がいじめの加害者だと告発されたら告発した側をうそつきなどと非難しつつ、「仲間」?がセクハラにあって加害者が嘘つきと言い出したら非難する。特定の人達への差別を批判し法律での差別取り締まりを要求している人達が、別の差別をしてるのを批判されたら、開き直る。
 こういう、ダブルスタンダード、自分勝手に基準を動かすことをくりかえしていたら、支持されるわけがない。と言う感覚・危機感が、全く無く、まるで、その場その場の感情とか衝動だけで、物事の善悪を決めて、それがいさめられたら、お前らは差別者だ悪だと非難するばかりで、場合によっては暴力も振るうし、いさめる人達や被害を受けたという人たちのことを、誹謗中傷してののしり、「勝った」気になってる。

自分達の理屈や感性だけで人々を決めつけないことが、社会を押し付けずに変える為に必要ではないか?

 こういう感性・品性では、人々に「善意」を押し付けることは出来ても、彼らを納得させたり、よかったと思ってもらうことは出来ないわけですよ。「善意」の範囲が一緒の人というのは、どんな思想であったりつながりであったり、価値観であったりするかに関係なしに、非常に狭い範囲でしか無いと私は思うし、実際、私が見てきた色んな人達の感じだと、あんまし間違ってないだろう。という程度には思えますし。

 ここを、私達自身が何かを動かそうという時に、きちんと考えていかないといけないし、私達自身が、「あのような人たちになってはいけない。なったら、後は無限の地獄の対立しか無い」って、腹を括っていくしか無いと思うのです。
 あのようなありようは、社会を壊すことは出来ても変えることは出来ないのだと。