お菓子の個別包装廃止署名を巡る状況や東京都の「コロナ感染300件以上処理できない」報道の衝撃などから、この国に蔓延る「凡庸な悪」について、考えてみる。

 かなり時間が経ってしまいました。お天気の不安定さ以外にも色々とあって、ちょっとふらふら気味なのですが、書いていきましょう。

 今回、文章の流れ的に、アメリカでVictim signalingと呼ばれ始めてる、要は「自分たちは被害者(又は被害者の子孫)だから」と言う理由で無理筋を通す人達の問題点のような話に触れることが出来ませんでしたが、これは色んな問題を含んでるかなり深刻な話なので、次にでも書こうと思います。
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「プラスチックごみを減らす為に個別包装をやめろ」と言う署名への、大きな反響。

 最近、ネットで(少し?)盛り上がってる話題の一つに、お菓子の個別の包装やプラスチックトレーはプラスチックごみになるから止めるべきという署名が行われたという事が、ありました。

www.change.org
togetter.com

 東京の高校生が始めた署名なのに、なぜ、「新潟の」ブルボンと亀田製菓「だけ」が署名の相手なのか?と言う事で色々憶測が飛び交いましたし、そもそも、必要だから個別包装したりトレーに入れたりしてるのに、廃止したらマズいのではないか。と言う議論が起こった訳ですよ。

個別包装には意味があるしメリットも大きい。と言う反論。

 日本はヨーロッパと違って湿気が多いからすぐに湿気るし、下手に開けているとアリなどの虫もすぐにたかってくる。一回で食べきれないお菓子が多いからどうするんだ。と言う所やトレーがないと工場からお店に運んでる間にボロボロになる。と言う話だけではなく、抗がん剤を使ってたり臓器移植手術を受けたりすると、ばい菌の問題が出るから、開けてすぐ食べないといけないし一回に沢山食べれなくもなるので、個別包装なことで助けられてると言う話まで出はじめてる訳ですね。
togetter.com
chihou-ijyuu-niigata.blog.jp

 そういう意見と同時に、なんで、一万八千人もその事に気づかずに署名したんだ?と言う半分怒ってる人達も出てるし、高校生だったら(小学生じゃないんだから)もう少し周りのことを見れないものか?と言う怒りと言うか憤りのような声も、多く上がってる。

anond.hatelabo.jp
bakusai.com

「署名で声を上げた高校生を護る」というのが、民主主義を破壊するという現実。

 ここまでは、まぁ、いいんですよ。そういう意見が飛び交って、それで、署名を起こした人達や署名をした人たちと、きちんと議論してどうすべきか出てくれば、それが一番いい。

 ところが、こういう話が出てくると、「なんで声を上げた高校生を非難するんだ」と話をすり替えるかのように噛み付く人や、プラスチックごみを減らすことが最も大事であって、湿気ようが壊れようがいいじゃないか。がんで治療したりしてる人は食べなきゃいい。的な事を言い出して、批判に噛み付く人が出てきてる訳ですよ。あろうことか、日頃から「市民運動」に携わってると自称する人達「左派リベラル」を名乗ってる人たち中心になって
matome.naver.jp
mtfscd.hatenablog.com

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見出しのみ:

声を上げることは大事だが異論は批判との対話は必要ない。と言う人達がいろいろ腐らせてるのではないか。

東京都でのコロナウイルス感染者の統計が一日300人以上に増やせない。という事の、衝撃。

個人を護らず・企業や役所にだけ便宜を与えてる「個人情報保護法」の弊害が「コロナ隠し」につながっているのでは。

日本の「仕事」の効率の悪さへの指摘を「わがまま」と印象操作してきた、日本のメディアと企業。

「変えないことに意味がある」がエスカレートした挙げ句に…

校歌は歌わせないのに「君が代」は無理やり歌わせると言う、学校の感染対策。

子供や教師の健康や命よりも「国歌」が大事という状況のいびつさと「変える必要がない」と言う圧力。

日本は「凡庸な悪」に染まってしまってるのではないか。

あらゆる所に、「凡庸な悪」が蔓延った結果としての、今の日本のグダグダぶり。