「呉座vs北村騒動」で露呈した、この国の「いい大人がガキのいじめをやっている」気味の悪さについて憂いてみる。
さて、約三週間ぶりとなりました。薬で痛みを抑え込みつつ、かなり痛みを感じなくなってはいるものの、まだ微妙さは残る上に痛みが和らいだ分しびれを感じられるようになってる。と言うある意味地獄みな状況でもあります。
今は症状の悪化を遅らせるためのリハビリ治療が生活ペース決めるのの中心になってしまってて、幾つかの創作活動がなかなかできなくなってしまってます(´；ω；｀)
しかも、実はこの一年ちょっと、特にコロナ禍が始まる少し前に中国の武漢で、SARSに似てるおかしな病気で人がたくさん死に始めてるという話が飛び交った１月の頭辺りから、ストレス太りが始まってしまって、体重が７５キロから８８キロまで増えて糖尿病の入口にいるから自制しろ。と言われてやってもいました。
今日(４月５日です)の診察で、まだまだ気が抜けないけど、体重が７５キロちょっとまで下がってるし、もう一息で一段落つけると言われました…。
去年は、免疫高めなきゃということで、それまで我慢してたお菓子やポテトチップスなどの類をたくさん食べたりして色々問題のあった体力を付けていたのですが…見事に裏目に出た次第で。
今は、ゲロルシュタイナーと味付けしてない豆乳と、魚肉ソーセージが支えになってます。
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みなさんも、どうか、バランスを取るのを気をつけましょうね。
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「呉座vs北村抗争」なる、とんでもなく醜悪な展開を見せてる事件。
と言うことで、なんというか、色々と酷い事件が相次いでいた三週間でしたが、歴史学者の呉座勇一氏（日文研助教）と文学者の北村紗衣（武蔵大学准教授）の揉め事から書いていこうと思います。これは、あまりにひどい話で…。
昨今、フェミニズムとかジェンダー学とか方面でネットも含めて色々やっている北村氏の行いに対して、呉座氏がこころよく思ってなかったという事がまずあって、その上で呉座氏が北村氏の学者としての姿勢に対して批判を鍵アカ・要はツイッターでフォローした人たちしか見れないような状況にして色々と書いたり・最近のフェミニズム運動とかツイフェミ的な人たちのことに対して批判的なことを書いてた訳ですよ。褒められたものではない言葉も使われてたようですが。
ameblo.jp
で、結構長い間それが見つからなかったのですが、北村氏に対して北村氏のフォロワーが、「こんなこと書かれてますよ」みたいにスクショを北村氏に流したんですよね。呉座氏が鍵アカにしてたのの。
で、北村氏が激怒して、「女性差別だ・ミソジニーだ！」といい出して、そこからはものすごい酷いことになったわけです。呉座氏の過去のツイートや他のSNSでの発言を漁って、「こいつはこんな事を言ってた！差別者だ許すな！！」と煽る人たちが現れ・その上で北村氏や取り巻きが「呉座氏が大河ドラマの時代考証をやってるのは政治的に正しくない」「日文研は差別者を雇い続けるのか」などと噴き上がっていった訳ですね。
togetter.com
www.jijitsu.net
bunshun.jp
文末から再録：今回、他のことも書こうとは思ってましたが、この件があまりに深刻過ぎる話であるので、怒りが沸騰して長くなってしまいました。勝手放題好き放題してきた私が、まさか、「いい大人がガキのいじめなんかするな」的なことを書く羽目になるとは、一年前ですら思いませんでしたし、反省もしませんが、他の事は、別の稿で。
燃え上がり始めた所で、犬笛を吹き始め・周りがどんどん排除をエスカレートさせていった。
そして、周りがエスカレートしていった北村氏が、「私は流石にクビにしなくてもいいとは思う」的に言ってはいるものの、その一方で「差別者クビにしろ」的なことを言う人たちをRTしていったもんだから、更にエスカレートして…。犬笛そのものでしたね。
そうやって、この件で北村氏や周りのやってることがあまりにまずい。許しがたいこともある。と書いた人たちをも、巻き込んでいった訳です。
例えば、御田寺圭氏と言う、白饅頭というあだなで呼ばれてる、最近ウケてる文筆業の人が、noteや一部のネットメディアで「マズいのではないか」的に書いたり、フェミニズムを批判する記事を前から書いたりしてきてたんですが、この人も巻き込まれた訳です。
gendai.ismedia.jp
白饅頭をフォローしてるやつは差別者だ。RTやいいねを押してる奴も、仲間だから、排除しろ！！
そんな風に、「北村氏は悪くない。一方的な被害者だ」って思ってる人たちが盛り上がっていった訳ですね。しかも、更にまずかったのは、津田大介氏のような「フェミニズム・リベラル」でもてはやされてるインフルエンサーたちも、その手の「差別者を排除せよ・雇ってるところを許すな。RTやいいねしてるやつも仲間だ！」って意見を広めたり煽ったりしたことだったんですよ。
※多くの事実をまとめた「まとめ」が、削除され・ツイート等も削除されてるために、検証が難しくなってますが…※
togetter.com
webronza.asahi.com
インフルエンサーまでもが「排除」を煽った結果、呉座氏たちが社会的制裁を受けたの…だが。
結果、
- 呉座氏は大河ドラマの時代考証を辞めさせられました。日文研からも厳重注意をされました。
- 相対する北村氏は、全くお咎めなしで済んだどころか、「攻め時」だとばかりに、さらにエスカレートさせていってる訳です。
北村氏にせよ取り巻きにせよ、騒動が起こって二週間近く経つ今でも、呉座氏が日文研に席を置いてることを許すな。と言う事を言ったり、呉座氏を弁護したり、今までの「フェミニスト」や「リベラル」たちのえげつない行いを批判したりする人たちを、排除しろとかツイートしたり、過剰に馬鹿にする記事を書いたりしてるだけでなく、「アカデミズムにある女性差別を徹底的になくせ」と、呉座氏を名指しした上で声明文を出したりまで始めてる訳です。
sites.google.com
hbol.jp
既に、呉座氏は十分すぎるくらいの責任を取らされてるのではないかと私は思うのですが。
今回事件は、どう考えても「ガキのいじめ」を「いい大人」がやってるようにしか見えない。
ここまで書いて、北村氏に冷たいとかミソジニーだとか、そういう印象を持ってしまう人も多いかもしれません。しかし、私、騒動の初期からこの事件を見てきてるのですが、どう考えても、小中高生でもスクールカーストで上の方の人達が、「あいつ気に入らない」って感じで陰キャ的な人たちを集団でいじめてるようにしか見えないんですよ。
カーストの上の方の人が「自分はいじめられた」と勝手に思い込んで、周りもそれに巻き込まれて、大した根拠なんて本当はないも同然なのに、重箱の隅をつついたり・理由をでっち上げたりしていじめる理由を見つけ出して…口実とか大義名分とかですね…それで、陰キャの人をいじめてしまうような、凄い子どもっぽいというか多少なりとも苦い経験を実感してたなら、遅くても高校生までには飽きてやらなくなるような真似を、北村氏にせよ周りにせよやってて・北村氏がそれなりに政治力なり権威なりがある人であるせいか、周りの人たちでまずいと思ってても行動をエスカレートして行ってる訳ですよ。踏み絵をふまないと呉座氏と同じようにされかねない。的な恐怖を匂わせる人も、いた。
そういう、子供のいじめ。というより、ガキのいじめと言うべきだと思いますが、とにかく、ガキのいじめが「差別」「正義」と結び付けられて、いじめの標的になった人たちがクビになっても・社会的制裁をある程度受けて謝罪し・問題になったツイートも削除したにも拘らず、まだまだ、非難や糾弾の類が続いてる訳ですよ。
未だ、高校生とか大学の前半くらいの若い人たちだけでそれをやってるなら、善悪はともかくとして「やる奴もいるよね」で済まなくはない。ですが、実際の所、メインでやってるのは、アラサー以降の「いい歳した大人達」なんですよね。
「ガキのいじめ」は、どんどんと暴走し、批判的な人たちをバカにする記事までメディアで出始めた。
挙句の果てには、呉座氏や呉座氏を擁護した人たちに対する対応があまりにひどすぎる。と言う側に立った人たちや、今までフェミニストやリベラルを自称する人たちに（社会悪だと責められたり法制度で制裁されたりして）散々痛めつけられてきた「オタク」の人たちに対して、やれ「インセル」だ「非モテ」だ。社会制度を変えてもお前らのことは良くならないから、フェミニズムを信じろ。的な事を長々と書いて説教するような記事まで出されてしまう始末。
gendai.ismedia.jp
まぁ、ガキのいじめの大半がそうであるように、いじめる側と言うのは、何かにつけていじめの標的にする人たちのここが悪い・いじめられるだけの正当な理由がある。って連呼して行く訳ですよ。
周りが諌めたら開き直る理由にするし、内輪でいじめをエスカレートさせていく為の「燃料」にもしていく。
それで、いじめの標的が自殺したり引きこもりになったりしたら「あいつは弱いからこうなったんだ」「悪いのを認めないから自業自得だ」みたいな事を言って、おしまいにして、又、あいつ気に入らない。って別の標的見つけておんなじことをして行く訳ですよ。
正義や大義名分を得て、「ガキ化」してしまってる、政治的に正しい「いい大人」達。
繰り返しになりますけど、今回の件は明らかにガキのいじめなんですが、やってるのも標的にされてるのも「いい大人」な上に、メディアを見てれば、いじめてる側が差別されてると言っていじめの標的や標的側に立ってる人たちを名指しで非難したりバカにしたりするような言葉ばかりが並べられてる訳です。
こうなってるのは、世の中の風潮もあるし、いじめをやってる側＝北村氏たちがそれなりに強い社会的な権威になっていて、いじめられてる側＝呉座氏などが、それにそぐわない側になってる。と云うことも強く影響してるのだろうと思います。
個人として意見を言う場合、それが左であったり右であったりブレブレであったりするのは、よく考えたらそういうのが人それぞれ違ってるからまともな議論にもなる。と言うのは、感覚的にもわかりそうな物ですが、今どきの「正義」や「政治的正しさ」の類を掲げてる人たちは、「自分達だけ」が正しくて、ほかは間違ってるから社会的にも政治的にも排除・抹殺されるべきだ。って言う方向にエスカレートさせてるわけですよ。
１０年前ならネット右翼がやってた真似を、今は「左派」「リベラル」が嬉々としてやっている。
これ、別に左とか右とか関係なくて、９０年代の末から１０年くらい前までの大体１０年間ちょっとは、もっぱら「右」の人たちがそういう風になってて、「左」の人たちを社会的にも政治的にも抹殺せよ！って暴れて攻撃してたし、左に少しでも理解を示す人は同罪だ！ってやってた訳ですよ。電凸やネット炎上・家に嫌がらせされたりした人だって、少なくなかった。
president.jp
http://miyadai.com/index.php?itemid=98miyadai.com
www.kinenote.com
今は、左が、それをやって、左でない人に限らず標的にされた側に理解を示す人たちや「左」の側の偉い誰かが気に入らなかっただけの人達が、電凸やネット炎上・嫌がらせの被害を受けてしまってる。
時代というのは、そうやって波を打っていくものではないかと最近思うのですが、そういう中で、今自分達が波に乗ってるからとやりたい放題して・平家にあらずは人にあらず。的に振る舞って政治まで色々動かし・多くの人々をより苦しめていくことになっても無視して「正義が足りない」とやって言った結果どうなるか。
ネット右翼は、安倍晋三という人を神輿に担いで、二度総理大臣にしましたし、そのことと同時に「今の状況に不満を言うな。不満を言うやつはサヨクだから排除しろ・蔑すんでいけ」って人々に刷り込んでいった訳です。ネットで彼らを批判すれば、すぐに沢山の？ネット右翼が押しかけてきて袋叩きにしたり「場」を占領して会話や議論が出来ないようにして行ったりして…。
ネット右翼が、日本のmixiをオワコン化していった主犯だったのでは。
００年代に日本でトップを行ってて、世界進出もありえなくはないところまで行ってたmixiがすたれたのは、「エロ」を神経質すぎるくらい排除して人のつながりを奪っていった事もありましたけど、それ以上に、ネット右翼に異常に甘い対応をして・叩かれてた側を簡単にアカウント停止にしたりとかして追い出していくようなことをしたから、場が荒れ果てて人々が厭になった所にツイッターが日本向けにもサービスを始めた。と云う事があったからです。
mixi.jp
strainer.jp
www.j-cast.com
要は、ネット右翼が、日本のSNSや掲示板をボロボロにし・人々に「現状で苦しめられても文句言ったり・変えようとしたりしてはいけない」って刷り込んでいった訳です。
その結果が、このひどい世の中な訳ですね。
そうやってのし上がって我が世の春を作り上げた安倍晋三や取り巻き達が何をやって人々をどうして、上級国民しか生きられない社会に仕向けていったか。は、今回は書かないですが。
「フェミニズムに非ずは人に非ず」→「驕るフェミニズムは久しからず」と言う運命か。
そして、「驕る平家は久しからず」とも言います。
kotowaza-allguide.com
www.gakko.edu.mie-u.ac.jp
要は、自分達が権力なり空気なりを握って、それこそ法律まで都合よくして暴れまわってやりたい放題した結果、社会が荒れてしまい、平家に対する源氏のような人たちに潰されていく。と言う歴史をなぞらえて言われてることわざなんですが、それは、別に右だからとか保守だからとか安倍晋三だからとかではない訳ですよ。
「驕る平家」の立場に立った人達「平家にあらずは人にあらず」と驕った人達は、自分達が失敗してもごまかし続けるし人々を苦しめる真似をしても苦しめられてる人達をバカにして済ませるものだから、バカにされてきた人達や苦しめられてきた人達を中心にした動きによって、いずれ、倒されてしまう。
それは、「左」であっても「フェミニズム」であっても、「正義」を名乗っていても、避けられようのない運命であるし、そうであるからこそ、世の中を荒らして取り返しがつかない所にする前に、外側の人達の批判をきちんと聞いて軌道修正しないとダメなんですが、どうやら、「右」や「保守」が今ダメなように、「左」などの側も、同じ失敗を繰り返してるように、私には見えるのです。
今回、他のことも書こうとは思ってましたが、この件があまりに深刻過ぎる話であるので、怒りが沸騰して長くなってしまいました。勝手放題好き放題してきた私が、まさか、「いい大人がガキのいじめなんかするな」的なことを書く羽目になるとは、一年前ですら思いませんでしたし、反省もしませんが、他の事は、別の稿で。
この文章は、大体二週間程度、全部無料で読めますが、その後はnoteでの「投げ銭購入」をお願いしています。
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