森喜朗JOC会長の失言問題と、「社会学などいらない」と怒りを露にした人々がなぜ怒ったかということから「怒りを無制限に肯定する」ことが招いた悲劇と危険性について考えてみる。

 今年初めての「壊れたから直すよりない」です。ものすごく文章を書くのが遅くなって申し訳ない…文章を書こうというエネルギーのムラがひどかったのと、部屋が寒くてキーボード集中して打てなかったのが最大の原因です…嗚呼、どうにかこの状況を改善したいものです。

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 さて、この一ヶ月ちょっとの間に、ほんとうに沢山の事がありました。何かを書こうとすればすぐに別の問題が盛り上がり…めまぐるしさが物凄い。コロナの件やらミャンマーのクーデターやらについても書きたかったのですが、エネルギーが尽きました(´・ω・`)

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JOC森喜朗会長(元総理)の「性差別」発言が国際的な波紋を呼んでいる。

 日本オリンピック委員会(JOC)の森喜朗会長が、女性が会議に参加すると長くなる的な事で場の笑いを取ろうとして、色々批判を浴びてる訳です。フェミニズム運動の人たちが「わきまえない女」と言うキャンペーンを始めたり・日本にある欧米各国の大使館がそれに賛同してツイッターに写真あげたりしてて…。

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 あの発言は洒落にならないし、森会長は、自分から辞めるんじゃなしにきちんと更迭されてJOCから辞めさせられる形じゃないとマズいのではないか。とは私は思うのですが、しかし、この間の日本のフェミニズム運動を出発点に起こってる「森辞めろ」の動きを見ていて、ものすごく気味の悪いものを感じるのも事実なんですよね。

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「価値観のアップデート」と言う、思慮も知性もない、痴的な概念。

 「価値観のアップデート」なる言葉が、最近しきりに、主にフェミニズム運動やそこについてる自称「リベラル」の人達から、一般大衆と言うか「庶民」に対して投げかけられていて、要は、「進歩的な我々の価値観が唯一正しいのだから、それをわきまえない愚かな庶民共は”価値観をアップデート”せよ」と言う感じの事で言われてる訳なんですよね。

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自分の価値観を疑わない人々が外にそれを押し付け、分断していくのは「啓蒙」や「知性」ではなく「暴力」ではないか。

 自分達の価値観が疑いなく正しいし、そのベースになってる・主にアメリカのポリティカル・コレクトネス的な価値観は無条件で素晴らしい。と言う所から出発して、自分達「優れた教養と優れた倫理観を持ってる」人々が、大衆なり庶民なりという「持たざる人々」に対して「教えてやってる」のだから、従うのが当然だし、従わない人間は差別者で救いがたい悪人だと…。

 そういう、要は啓蒙主義とか言われてますけど、どちらかというとスノッブとか貴族主義って言ったほうがいいような態度で、人々・とりわけ庶民大衆の良し悪しを決めて自分達に無条件で従わないと人間として存在する価値がない。的な人達が、今回は森JOC会長が言った話に対して辞めろと突きつけるだけではなく、社会全体や世界全体に、自分達の価値観を「啓蒙」するチャンスだとして動いちゃってるというのが、物凄い、まずいなー。と思うんですよね。

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見出しだけ:

自分達の怒りだけを無制限に認めようとする(ほかの人の怒りは全て差別として封じようとする)、身勝手なフェミニズムの人々。

フェミニズムと自称リベラル達が、多くの罪なき人々を敵に廻してることの、悲劇。

社会学などいらない」と声を上げだした人々の背後にある、リベラル的な価値観の押しつけに押しつぶされる人々の、悲鳴。

真面目に仕事してる社会学者が殆ど表に出ないで、インチキをやってるに等しい人々がメディアでも政治でもネットでも大きな顔をしてる件について。

スノッブな価値観の押しつけからの被害を意識しないで済んでたときはよかったものの…。

最近のむやみさの強い「社会学バッシング」は、自浄を妨げ悪貨を却ってのさばらせるだけで終わるかも知れない。