ミャンマー人のお祭りに行ってみて、西側諸国の「多様化の失敗」を改めて思いつつ「真の多様性」のあるべき姿を考えてみる。

 少し間が空いてしまいました。この数日で暖かいのを通り越して暑くすらなったのはいいのですが、今までが余りに寒かったので、すぐに寒くなるのではないかと疑心暗鬼になって冬物をついつい着てしまいます。みなさんもおだいじに。

※この文章は、一週間ほどこことnoteで無料公開した後、一部を除いてnoteでの「投げ銭購入」した方への販売になります。
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「多様化」は本当の意味での「多様性」を目指してるのか?

 ちょっと前に、日本に来てるミャンマーの人達が旧正月を祝って集まる「水かけ祭り」と言う奴に行く機会があったんですよね。この時期になるとたまにテレビでやってるように、タイのバンコクあたりでホースとかまで使って派手に水をかけてびしょびしょにするのでもなく、たまに水持った人が廻ってきて葉っぱとかで水かけて廻ってるくらいで、要は、日本にいる色々な立場…軍事政権時代に迫害を逃れて亡命してきて定住した人達から、今の民主化政権でも軍や仏教界が主導して弾圧されてるような、ロヒンギャに限らない少数民族や異教徒・最近、ブローカーに言葉巧みに連れてこられて、借金背負わされた「技能実習生」や「出稼ぎ労働者」などまで…が来て、故郷であるミャンマービルマの食べ物食べたり話したり歌や踊りを楽しんだりという場で。
morrly.red
emirin-next.com

 食事しつつ様子を見てて、改めて思ったんですけど、最近、「多様性」とか「多様化」とかものすごく素晴らしいことでそれを認めないと人として正しくない。的な物言いを押し付けて恥じないような人達がのさばってるじゃないですか。言い方悪いけど、アメリカあたりでそれが政治的に正しいとして流行ってるから、日本もそうしないとダメだ、多様化を認めない日本は遅れてる。みたいな話と一緒にされて。

 それはそれで不快だよな。と思ってたのです。多様化というものは、人から押し付けられてどうにかできるものとも思えないし、多様化を素晴らしいという人達が、逆に自分達が認めた範囲からはみ出した人達を口汚くけなしたり・法律などで罰を与えよと運動をしたりするのを、散々見てきたので

多様化を求める人達が、色々な表現や価値観を枠にはめようと必死でもある件について。

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「令和」なる、不穏な言葉が元号になると知りつつ、人々が白けてるのを身を持って感じたことについて。

 4月となりました。なんか知らないけど異様に寒くて、今年は冷害とか干ばつになるんじゃないかと、不安になっています。
 さて、もう少しあと…来週あたり…まで書くつもりもなかったのですが、面白いと言うか興味深い状況を見れたので、多少書いてみます。

 今日、新しい元号が公表されました。「令和」(れいわ)だそうで。なんと言うか、教養も何も感じないし力づくで物事抑え込んで、立場弱い人に責任を押し付けて「なかったこと」にする、今の強い立場の人たちに相応しいような言葉だとは思いますけど、余りにいろいろバカバカしくなってます。

※この文章は、noteでも公開しています(そして、一週間くらいしたら一部有料にし、こちらでもその部分は非公開にします)。
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皇居の近くで新しい元号の報を聞くも、周りの人達が沸き返ることもなく。

 実は、子供が春休みで、私も時間が出来たので、どこに行こうかということになって、子供が「皇居の近くに行ってみたい。何か起こりそうだし」と言うような事を言ってきたんですよね。で、私も悪趣味なので「元号が発表された瞬間に日の丸振って万歳三唱するような(ネガティブなので具体的表現は自粛)な人達が沢山いるかも」とか思って、話に乗っかって、二重橋の方から皇居に行ってみたんですよ。
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以下、見出しだけ:

個人的な、天皇制に対する思いと、今の天皇の頑張ってる姿を見て、色々と葛藤し続ける。

皇居の回りにいる人達が、かなり冷めてて白けてすらいた事に、日本の人達は未だ捨てた物でもないと思う。

「ヘイト書き込み失業」と「ゾフルーザ禍」「子宮頸がんワクチン問題」から、この国が文化大革命に向かう事を考える。

 突然の有料化で驚かれた方もいるかと思います。今後の文章は、特別な場合以外は「公開から一週間から10日で一部を非公開にして150円で買っていただく」と言う風にしてみようと思います。色々と考えた末ですが…本当にすいません。

※noteでも公開してます、ぜひ、投げ銭購入をお願いしますm(_ _)m
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「インフルエンザの革命的特効薬」が急激に効かなくなり始めた。

 インフルエンザの画期的な薬と言われてる「ゾフルーザ」が、急激に効かなくなってきてて、インフルエンザのウィルスが耐性を持ってしまって薬が無視されるようになりつつあると、報道がありました。
www3.nhk.or.jp
www.tokyo-np.co.jp
www.zakzak.co.jp

 この薬、「エボラ出血熱の特効薬」として認可されて「他の治療法が効かない限り使ってはいけない」と条件が付けられて厳重に管理されてる「アビガン」(ファビピラピル)と同じ様に、感染した人の細胞の遺伝子からウィルスが自分をコピーするのを妨害する事でインフルエンザウィルスの症状を軽くして・何日か治るのを早める薬なんですよね。
www.shionogi.co.jp
ja.wikipedia.org

fftc.fujifilm.co.jp
ja.wikipedia.org

社畜社会」が、薬の寿命を縮めた?

 そして、この薬は一回だけ飲めば良くて、しかも2日か3日すると殆ど苦しい症状がなくなるので、認可された一昨年から爆発的に使われるようになってます。日本は、社畜社会なので、インフルエンザだろうがなんだろうが出てこい。と言う、非常識な職場が減ったとは言え今も少なくないし、人々も「責任感」って奴でインフルエンザで休むことで良心が苦しんでしまうのでインフルエンザが苦しくなくなったらすぐにでも出勤したい。と言う人を中心に爆発的に「使ってくれ」と言う事になった訳で。

 確かにそういう「画期的な薬」ではあったけど、それで症状が軽くなったからと言って、身体に取り付いてるインフルエンザウィルスが滅ぼされたかと言えばそんなことはなくて、多少は生き残ってるし、その中には、ウィルスというのは進化して新しいスキルを身につけるのが猛烈に速いものですから、ゾフルーザのやり方を避けて増殖するスキルを覚えたウィルスが身体に沢山残ってる人だって、薬が沢山使われた分多く出てるのは簡単に思いつくことです。

※ごめんなさい、ここから先は、4月4日以降有料にします。noteで150円で売っておりますすので、ぜひ投げ銭された上でお読みくださいませm(_ _)m
note.mu

以下、見出しです:

「先駆け認可」なる「安倍構造改革」で、副作用も何もろくに調べずに強力な薬が認可された。

HPVワクチンの薬害のメカニズムを調べる医師への誹謗中傷記事が、裁判で名誉毀損と認められたけど…

日本が、「赤狩り」時代のアメリカに近づきつつあるように見える。

自分の頭と心を取り返し、自分の足で立つ人が増える必要があるのに…。

「強姦無罪判決」問題と、ピエール瀧逮捕問題の周辺から見える、知性を持つ筈の人々が反知性主義に酔い痴れてる姿。

 さて、又々間が空いてしまいました。色んな事に疲れてしまって、ここに書くだけの文章をまとめる力がなくなってしまってた。と言うのが偽り無いところでして。
 どういう事を書いたものかと思うんですが、私のように「知」に力を入れてる人間がものを言えば陰謀論とか妄想とかで片付けられるのを、もう、それこそネットで発言始めた当初だから30年近く前から受けてて慣れてはいるんですが、でも、そういう物言いをする人たちが、揃って「水戸黄門願望」がすごかったり、ある程度の慎重さをもってるなら、明らかにいい加減な事しか言ってないし結果どうなっても責任取ることもなさそうだとバレバレの人たちをものすごい大事にしたり、推したりしてるというのが、右とか左とか保守とかリベラルとか関係なしに、ある程度は知的であると自称してる人たちにこそ普通にあるという状況、本当にダメだなぁ…と言う感じになってきて疲れるんですよね。

※この文章は、noteでも公開しています。
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著作権法改悪は一旦止まったけど、全く気が抜けない。

 さて、この間も沢山の事がありました。
 著作権法を改悪して、なんでもダウンロードすれば逮捕できちゃうようにしよう。と言う動きは、とりあえずは止まりました。左右問わずに色々な人が、自分の持ち場でやれることを最大限になった結果だと思います。ただ、カジノ法案・IR法案が、一度このように止まった後に「議員立法」の形で更にずさんで酷い中身にされて国会に提出され、あれよあれよと言う間に、議論なんて殆どなしに自民党公明党と維新の会が無理やり通してしまった。と言うのが去年あったことですし、全然気を抜けないのですけどね。
mainichi.jp
blogos.com
www.bloomberg.co.jp

 私自身は、著作権法を一旦廃止してもいいのではないかとすら思う訳ですよ。著作権法が、既に1980年代の時点で、「著作をした人を保護する法律」ではなくなってて、「著作物にお金を出した人や会社だけを保護する法律」に成り果てていたし、その中でどんどんと保護期間が延長されてるわけです。著作権を、実際に創作した人たちや作業した人たちに与えなくてもいい。と言う法律の枠組みの中で、前回書いたような、iモードや着うたなどのように「人々を外に出られないように囲い込んで、非常に高い値段で質の低いものを押し付けてボロ儲けする」と言うビジネスモデルが蔓延った訳です。地デジテレビのように、他の国では無料放送にかけることがないような暗号をかけて放送し、暗号を解除する方法を見つけ出して公表した人たちを、著作権法不正競争防止法を使って処罰するような不条理すぎる事も、日本では普通にまかり通ってる。

CDが売れなくなったのは、「共感」を過剰な著作権保護が潰したからではないか。

 結果どうなったかと言えば、音楽業界はCDも配信も殆ど売れなくなりました。街の有線放送も著作権管理団体が何重にもおかねを搾り取ったものだから多様な音楽がなくなったし、「この曲いいよ」って友達同士で廻しあって新しい音楽に触れようなんて事が、色んな形で技術的に縛られ・そこから逃れようとしたら、著作権法違反で重い罪に問われるのが当たり前になりましたからね。そりゃ、新しい音楽を高い値段で買うなんて風習、日本全体が貧乏にもなりましたし、なくなって当然ですよね。

 特に、日本の場合は、「文化」と言うのが非常に一直線で、表通りでマスコミがもてはやしたりする「文化」から外れてる「文化」は、常に攻撃されたり・無色透明にされて「無かったこと」にされてきましたからね。みんなと違う音楽とか作品とか、文化とかを好むなんてのが、今になっても、最初は結構勇気のいる行為だったりする始末ですし。
 そういう中で、「共感」と言う奴に思いっきり依存してるのが日本の文化なんですから、友達の間で廻し合うようなカジュアルコピーまで封じたら、レコード会社などが推したい音楽とか作品があっても、「いいね」の共感が広まるのはなかなか難しい。そこをニコニコ動画を中心にした「歌ってみた」動画やボーカロイド動画が埋めては来てたんですが、最近は人々の貧乏さが歯止めがなくなってるくらいにひどくなってますから、そこでの共感がなかなかお金に繋がりにくくなってる。

頑張ってる人達の足を引っ張るだけのは頑張る人達。

 そういう中で、著作権法の改悪を一旦止めたのは、左右問わずにばらついてる「オタク」「表現の自由戦士」だったりと悪い意味でけなされてる人たちだったのですが、この人たちを日頃からけなしてる人たちは、今必死になって「自分たちが著作権法の改悪を止めたんだ」とか、「表現の自由戦士たちは自民党にすがるばかりで何もしなかった」などの、すごく人をバカにしてるとしか思えないようなことを、繰り返し繰り返し言ってる訳ですよ。
 特に、私がなにかに付けて「運動ムラ」と「自称リベラル左派」と悪い意味で呼んでる人たちが、そういうでたらめなことを繰り返し言ってる。当然、この問題で、与野党に対して働きかける現場で頑張った人たちや業界団体に裏から働きかけて反対声明を出させることが出来た人たち、その事実を知ってる人たちは、猛烈に怒って反論してるわけですよ。そりゃ当然だと私には思えます。

麻薬常習者への「制裁」は批判しても、作者の思想信条で作品を葬り去ろうとする人達。

※(2019-03-24)ここからは、noteでお楽しみくださいm(_ _)m
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静止画ダウンロード違法化法案と「絵の児童ポルノ化」から見る、時計の針を逆回転したい少数の人たちを乗り越えることの重要さ。

 前回から一ヶ月経ってしまいました。申し訳ございません。
 色々と問題が噴き出して、統計偽造問題は「ウソ言って逃げたやつが一等賞」みたいな感じで、お役人はウソを国会で答弁するし、大臣たちはもっとウソを並べてるし、それで動かぬ証拠がちらほら出てきて突きつけられると言葉そらしたりとか平気でやっちゃう。
本当に、この国の壊れてるところがどんどんと表に出てくるな。と思うんです。まぁ、このブログを読んでる方ならおわかりのとおり、この状況は今に始まったものじゃなくて最低でもこの30年間はずーっとそうだったんですけどね。

※この文章はこちらでも全文読めますが、noteで150円で「投げ銭購入」できます。どうか、ご支援の程をお願いしますm(_ _)m

「ダウンロード全面違法化法案」が出てきてもなお、気に入らない人々を叩いてる自称左派や自称リベラルの運動家たち。

 さて、ダウンロードを全部違法化し、重い刑事罰を課そうという法律・著作権法の改正案が無理やり国会に出されることになりました。
 反対するパブリックコメントが非常に多く、そもそもこの改正案を出す前の文化庁の委員会でも、委員の多くが反対してたのですが、どうしても出したいという人たちが裏で動いていたようで、それらの反対する委員たちや反対の世論を完全無視する形で、押し込まれてきました。
togetter.com
togetter.com

 これ、非常に拙い法案で、画像だろうが文書だろうが、今は著作権法非親告罪なので実際に書いたり出したりした人や会社が被害届出さなくても、警察が目をつけたら逮捕できて、しかも、警察側に縛りが殆どなくて、内容から見て逮捕された人が(留置場や拘置所から弁護士に頼んで)違法なダウンロードじゃないと示したりしなきゃいけないし、パソコンやスマホも押収されて、他にご法度なものが入ってたら即罪が追加されちゃう。と言う、とんでもない物なんですよね。
 しかも、有罪になったら懲役三年とか五年とか付けられちゃう。たとえ、それが、写真一枚や、写真へのリンク一つだけであったとしてもね。
www.itmedia.co.jp
[nlab.itmedia.co.jp

 そんなムチャクチャな法律を作らせたのは、経産省や一部の財界人のように、「全てガチガチに縛って囲い込んで高い値段で売りつければ、市場が盛り返すはずだ」って、90年代末のiモードレコチョクの、酷くダメで質の低いものをとんでもなく高い値段でお客さんたちに押し付けてボロ儲けしたという成功体験を忘れられない人たちや、誰でもいつでも、気に入らなかったら逮捕したり、目障りな人がいたら脅して飼いならす材料を増やしたい・警察の偉い人達なんでしょう。
 児童ポルノ買春禁止法や迷惑防止条例が、一時期、時の政権にとって目障りな人を牢屋に押し込み・性犯罪者や変態と決めつけて社会的に「殺す」のにバンバン使われてように、気に入らない人を脅して、脅しに屈しなかったら「こいつは違法ダウンロードを繰り返してる泥棒だ」って、マスコミや週刊誌を使ってバラマキ、社会的に「殺し」ちゃう。
designroomrune.com
blogs.yahoo.co.jp
 そういう、とんでもない法律が、月曜以降の国会に出されようとしています。

 その法案が無理やり押し込まれてきたことで、ネットが結構荒れていて、それは勿論反対の意見が吹き荒れてることもあるんですけど、それと一緒に、「”表現の自由戦士”はろくに何もやらず自民党にすがりついてばかりいるからこんな事になるんだ」って、リベラルとか左派の運動をやってる人たちが喧嘩売ってきたことが相当あるんですよね。
togetter.com

 彼らは、自分たちの思い通りにならないで自分の足で歩いて批判してくる人たちを「表現の自由戦士」とか言って攻撃してきてましたけど、それを今回も繰り返すばかりで、だったら、あなた方はなにかやったのか?と問われると、無視しちゃう。

 正直な所、私個人としては、自民党や維新を頼ろうとする流れというのは、あまりいいものではないな。よくないよね。とずっと思ってます。彼らは簡単に裏切るし、中には口巧みに騙す人だって沢山いますから。しかし、そのやり方で一定の成果を挙げられて色々足止めできてるのも事実だし、「表現の自由戦士」とか言われる人たちって、自民党や維新を頼る人が大半ってわけじゃないですから。私だけでなく、左側の政党…社民党共産党…や中道に近い立憲民主党などを頼る人だって沢山いるし、そういういくつもの流れが合流したり喧嘩したりしながら、ちゃんと成果を挙げて色々な表現への攻撃を足止めしたり跳ね返したりすることができてるんですから。
 そういう、ある意味、なんだかんだ言って15年近く色々と成果を挙げている人たちに対して、自分たちがどれだけのことをやって、それが社会に何をもたらし、そして、どのくらい成果を挙げられたか。って事をきちんと考えない人たちがけんかを売ってスッキリしようとしたり、自分たちのいうがままにいう事聞かせようとしたりするって、どうなってるんだろうかと思います。

ネットが、世界的に「物言えば唇寒し」と塗り替えられつつある。

 もう一つ。
 この一週間で、一気に、ネットでの表現の自由言論の自由に対する締め付けが強まってます。

 一つは、国連機関であるOHCHRの児童の権利委員会が出した「児童ポルノに関する条約運用のガイドライン案」。
 https://www.ohchr.org/EN/HRBodies/CRC/Pages/CRCIndex.aspxwww.ohchr.org
 https://www.ohchr.org/EN/HRBodies/CRC/Pages/DraftGuidelinesOPs.aspxwww.ohchr.org
 パブリックコメントを3/31まで募集してますが、英語スペイン語フランス語しか受け付けないと言う極悪仕様。
※日本語の解説があります。
 beni-uo.hatenablog.com

 これが又ひどいと言うか、時代の向きを逆方向にしようというもので、「絵やゲームなどのフィクションでの未成年の性的な表現は性的搾取である」「これを法律で罰する法整備を条約批准国に求める」と言う物なんですよ。
 この事は、既に日本で20年近く「児童の救済の面で意味がない」「表現者が不当に弾圧される」として抵抗し続けていて(「表現の自由戦士」中心に)、実際に先にそういう法律を作ったカナダやオーストラリアでは、児童へのレイプとか殺害事件が減ることはなく、韓国なんかでは、「アチョン法」などを根拠に絵などを表現する人たちが沢山、逮捕され長期間牢屋に入れられたりしてる訳です。日本は幸い抵抗し続けてるのでそういう取り締まりがなく、韓国から日本に「亡命」してきてる絵師さんも少なくない。
 韓国なんかは、性的なものを締め付け続けてるし、就職でも男性が制度上の不利を押し付けられてるんで、性的ではない女性への暴力事件が絶えず起こってるんですよ。痴漢行為やレイプと、傷害事件のどちらが罪が重いって言えばレイプとか痴漢なんですから、そりゃ、ストレス発散に暴力ふるおうって人が出てくる。

 色々な国で、「児童ポルノ」の絵を締め上げても「性犯罪」が減らないからって、小児性愛の人が罪を犯したら長く刑務所に入れるだけではなく、薬を強制的に身体に入れて、子供を作れなくするようにする手術を法律に組み込んでる国や州すら出てきてるんですよね。
 これは、1980年代までの欧米などで、同性愛者・特にゲイの人たちや精神病や知的障害を抱えてる人たちに対して行われていたのと、殆ど変わりないことです。性器や子宮などをとるか、薬でやるかの違いしかない。

 そういう、深刻な人権侵害に見合うだけの「社会的利益」があるのでもないし、各国の警察はこの手の人たちや絵やAVなどの取り締まりに人とお金を浪費させられて、実際の子供が暴力やレイプを受けても助けられない。と悲鳴を挙げてるところも少なくない訳です。ICPOですら「児童ポルノとして取り締まるのは、実際の児童に対しての暴力や虐待、その他具体的犯罪行為の結果できたものだけにすべきだ」って答申を、五年近く前に出してましたし。
 「子どもを救う」と言う面でも明らかにマイナスに働いてるのに、どうやら、国連機関に取り入ってる(というより取り付いてる)ごくごく一部の人たちは、表現を潰すことが児童への性暴力をなくすために絶対必要だと凝り固まって、国連機関のこういう目立たない所で各国の法律をもっと厳しくさせようと動いてる。

 そして、ツイッターにしても、土曜日になって規約が変わって、国連機関が言い出したようなガイドラインに沿った形で「児童などの性的な絵を描く人はアカウント凍結する」と出てきて、パニックになり始めてる。兆候自体は、1月くらいにAppleGoogleなどが方針を少し変え始めてたんで、遠くないだろうとは思ってましたが、しかし、そういう事で、絵師さんであったり小児性愛の傾向があって、でも絵や昔の写真でどうにか我慢して頑張ってる人たちに、重い罰を与えれば問題が良くなるなんて、絶対にありえないと思うんです
 今よりもっとひどいことになる未来しかないだろうと、私は思うのです。
(もう少ししたら、ツイッター宛の署名を始めようと思います。今回のnote/blogの戦闘に、案内を出しますね。)

少数の人々に振り回され続ける「寡頭政治」を乗り越えて生き延び社会を立て直そう。

 12月くらいから書いてる日韓問題も含めて思うんですが、韓国なんかの場合今は「お気持ち民族主義者」「お気持ちフェミニスト」のような、比較的少数の人たちが政治力を異常なくらいに強く持ち、それで法律を作らせ・社会の空気なんかも反対意見や異論を許さないように仕向けていき(マスコミもネットも、向こうでは検閲され放題なのでなおさら異論や反論ができなくされてます)、それで被害受けたり不当な罰を受けたりする人たちを社会から排除してるわけですよ。

 そして日本でも、そういう流れができそうになったけど、多くの人がそれは拙いと思い・動き・できることをやって積み重ねた結果、一部のことではそれを防げてる。著作権法の改正案なんかの問題も、そういうのを作っていく必要があると水面下で政治家や官僚に働きかけてきた人たちや人々を締め付ける道具に著作権を仕立て上げたい人たち・とんでもなく少数の人たちが、必要ではないどころか副作用が大きすぎるからダメだ。って意見が非常に多くの人から強く出されてるのを押し切る形で法律を安倍総理お得意の「強行採決」でゴリ押ししようとしてる訳です。

 そういう少数に物事を決められ、その事で損害やいわれなき罪や子供を作れなくさせられるという「罰」を押し付けられる人たちには発言権がないようにする社会が、果たして、きちんと人が生きられお金も回る社会になるか。と言えば、そうはならないというのが、この50年弱の日本が証明したことだし、そこに対してきちんと、疑問持った人が出てきて繋がり、一人一人が目的のためにやるべきことを設定してやっていき、お互いにやり方や方向性が違っても、批判したり文句は言っても押し付けないようにする。複数の流れが一つの動きの中で交わったり反発し合ったりしながらやっていく。って事で少数の人たちが起こす土石流を食い止めたり押し返したりすることができるって証明もされてるんですよね。もっぱら「表現の自由戦士」「キモオタ」などとボロクソに言われてる無名有名の人たちの不断の努力によって。

 少しでも多くの、いろんな問題に関わってる人たちやいろんな問題を抱えてて・社会の変な道徳や偏見の為に声を上げられないで押し込まれてる人たちが、そのようになって、いろんな事をきちんと変えていくようにすることが、多分、これから更に起こる、日本に限らず世界中の崩壊のエピソードから生き残り・社会を立て直すためには大事なんじゃないかな。って、私は思うのです。


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韓国駆逐艦レーダ照射事件の迷走と毎月勤労統計ごまかし問題から、「お気持ち民族主義者」と生活保護叩きとエコー・チェンバーについて考えてみる。

 韓国の駆逐艦が日本の哨戒機にミサイルを誘導する「レーダー」(レーダーというより、照射器・イルミネータですね)の電波を向けてゴタゴタした問題、日本側が電波の内容を音声にしたもの(電子戦をやる人はこういう装置の助けを借りる)を公開して協議を打ち切った後も、韓国側が噴き上がってしまってる訳ですが、それに対して「保守」の人達は日本側を完全に信用して韓国をけなすし、「左派」「リベラル」の人達は韓国を完全に信用して日本は(統計偽装なんかも発覚してるし)信用できない。韓国の言う事が絶対に正しい。とけなしてる。

gendai.ismedia.jp
lite-ra.com

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韓国駆逐艦レーダ照射事件で、韓国側でいきり立つ「お気持ち民族主義者」たちの影。

 私見ていて、本当に厭な時代になったな。と思うんです。
 この件、昨年の最後にも書きましたけど、韓国側の駆逐艦が普通ならばやらないような・一歩間違ったら戦争に踏み込むような「ミス」をやった事がまずあって、その後韓国側がきちんと処分をしなかったのを、日本の政府が支持率回復などに利用しようとして騒ぎ出した。と言うのが根本にあると思うんですよ。
 その後出てきた日本側の映像を見ると、政府の噴き上がりぶりに反して哨戒機の中の現場の冷静さが目立ちましたけど、韓国側は日本側の動きがあると後出しジャンケン的にこうだと出して、しかもその中身が稚拙な場合も多い。
www.chosunonline.com

 これ、「お気持ち民族主義者」と言う、私が最近いい出した(※1)言葉でかなりが説明できちゃうと思うんですよ。自分の気持ちとか感情とかが最優先されて、例えば社会全体のためにはどうすればいいかとか、日韓関係を良くするためにはどうすればいいか。って議論やる人を「誰々の味方だ・回し者だ」って攻撃して自分たちだけが正しい。って主張し続けた結果、感情に左右された政策や行動で国とか軍とか社会とかの大きな括りを支配しようとするようになり、その括り全体の行く道を誤らせる。誤らせた後で責任を取るかと言えばそんなことはなく、誰それが悪いと開き直って責任を外部に押し付けて、逆に自分たちの力を強めようとばかりする。
※1)語源は、「お気持ちフェミニズム」と言うTwitterで @ruriko_pilton 氏が言い出した?言葉のアレンジです。

「お気持ち民族主義者」が政治に入ると、国と社会を誤った方向に導いてしまう。

 日本側は、政治の上の方だけが「お気持ち民族主義者」や彼らによってのし上がった人達で占められて、マスコミが彼らの顔色ばかりうかがうような状態にるから、政治と言うか与党とマスコミが噴き上がってても自衛隊の方は現場に行くにつれて冷めた物言いとか態度になってるけど、韓国の場合は、「お気持ち民族主義者」が軍の内部や政府の内部にはびこりすぎていて、しかも韓国では国がマスコミの報道やネットの言論などを検閲して・反する事を言う人や記者や会社を処罰できたりするんで、彼らに反する世論や報道が許されない物だから、どんどんエスカレートしてる。

 日本も、「お気持ち民族主義者」が国の方向を誤らせた具体例というのが何度もあって、昔だと第二次世界大戦の前にあった「大陸進出して貧困者を打開しよう」というのが満州国になり・関東軍というアンタッチャブルな組織が出来て暴走したことなどが第二次大戦という「勝てるわけがない」戦争を反対する人々の口を封じて始める要因になったことだったりしますが、最近だと、「北朝鮮拉致問題」と言うのが、まさにそれだった訳ですね。
honto.jp

blog.goo.ne.jp
www.gendaiza.org
www.huffingtonpost.jp

拉致問題が進展しないのは「お気持ち民族主義者」が強くなったからではないか。

 拉致問題は、2001年の小泉元総理の訪朝で一気に進みましたが、その後、拉致家族会の一部が安倍晋三氏などと一緒になって、北朝鮮から一時帰国してた人達を戻さなかった訳です。その事で、小泉元総理の訪朝よりも更に後退してしまった訳ですが(だって、北朝鮮から見たら約束を守らない日本と真面目に交渉できますかね)、その時に拉致家族会がマスコミに一気に出てきて、色々と極端なヘイトスピーチ的なことをいい続けて、強硬路線こそ正しい・北朝鮮には制裁し続けろ。って言う一方で、マスコミに対しても批判を許さない・日本にいる北朝鮮系の人達が暴力事件にあったのを「そういうのはよくない」って言う番組や人までをも「北朝鮮の手先だ拉致被害者の敵だ」って攻撃し続け、自分たちは国や自治体のいろんな政策や催し物に出ることで、どんどん社会的な影響力や利権を強めていったわけです。朝鮮総連北朝鮮系の会社・人々へのハラスメントと言ってもいいような、国や自治体の不公正なふるまいも、沢山正当化された。彼らと一緒に、今の総理大臣である安倍晋三氏が出世していったと言ってもいいでしょう。
bookclub.kodansha.co.jp
lite-ra.com
blogs.yahoo.co.jp

 結果、拉致問題は進んだか?今に至るまで、殆ど拉致被害者は戻ってきてません。

 日朝関係はどうなったか?安倍総理北朝鮮のミサイルの脅威を煽って支持率につなげていた昨年春までもそうでしたが、日本が北朝鮮に対してなにかやってもらうとしても聞く耳持たれないばかりか、昨年春から一気に進んだ朝鮮戦争を終わらせようという動きや核兵器をなくそうという動きに対して、日本が完全に蚊帳の外に置かれてるわけです。いま進んでるのは、「韓国・北朝鮮アメリカ・ロシア・中国」と言う五カ国協議の枠組みで、少し前までそこに「日本」も入ってたのに、今や、完全に外されてる。
www.webchikuma.jp
www.iza.ne.jp
www.businessinsider.jp

 こういう感じで、「お気持ち民族主義者」が、国や社会を歪めて滅ぼす訳ですが、韓国も同じような状況に・日本を相手にして陥ってるように思うし、それは戦争を望む勇ましい声や軍の規律を失わせての戦争に繋がりかねないな。とも思う訳です。

「毎月勤労統計」のごまかし発覚の5年前に、既に政府統計ごまかしが発覚してた。

 もう一つ。「毎月勤労者統計」と言う、厚生労働省が毎月出してる、働いてる人達の給料や働き方などをまとめた統計がある訳です。
これ、全ての会社の全ての従業員や労働者について調べて統計にしなきゃいけなかったんですが、それを一部だけ抜き取り調査にして、しかも数字をいじってもいたようで、結果、この数年については、実際の状況の何割もいい「数字」が出てて、「アベノミクスで雇用が改善された」ってマスコミや政治家たちなどが大きな声で言うときの根拠になってた訳です。
実際にはそんなよくなってなかったし、却って悪くなってたものすらあったのもわかり始めてる。
mainichi.jp
mainichi.jp
mainichi.jp

 国が取ってる他の統計も、56個あったうちの22個がこの手のごまかしをしてた。と、昨日あたりにマスコミが報じてましたね。
mainichi.jp

生活保護の基準としての「物価」統計の改ざんが2013年に発覚してたけど…。

 これ、どうしてそうなったかと言えば色んな理由があるんですけど、今回は省きます。問題にしたいのは、こういう話が発覚したのはいまに始まったことではなくて、最低でも2013年には別の統計で発覚してたんですよ。
 生活保護という、日本で生きてる人達が最後に頼る制度があります。これを、2011年辺りから自民党の政治家さんたちが目の敵にしてきてどうにかして下げていこうとしてた訳ですが、2013年に生活保護で受ける人に渡す生活費(生活扶助)の金額を下げようとした時に、厚労省と審議会が、「物価」の基準を勝手にいじって無理やり下げて「物価下がってるから、生活扶助下げていいよね」って押し切ろうとしたのが発覚してたんです。
diamond.jp
 要は、ここで使われてた「物価」は、本来食べ物や普通に使う衣類や洗剤などがほとんどだったんですが、2013年に発覚したときには、そこからそれらをある程度抜いて、「パソコン」「音楽プレーヤー」などの、生活保護で暮らしてない人でもめったに買わないようなものを沢山入れてきた訳です。
diamond.jp
 生活保護なんてのはギリギリの金額しか出されてないものですから、そのようなものは尚更滅多に買われない訳で。
 なんでそんな事したかと言えば、当時、既に食料品や日用品が上がり始めてたけど、どうにかして「物価は下がってる」って示さないといけないから、上がってるものを多く外して、下がってるものをたくさん入れて数字をいじって、結論が正しいから生活保護のおかねを下げて構わないだろう。と押し切ろうとした訳です。
 これは、そのときはグズグズになりましたが、その後も方針が変わることはなく、結局、生活保護のおかねはどんどん下がってるわけです。
imidas.jp
 私、あの時にマスコミがきちんとこの事を問題だと言って、政治家ももっと多くの人が問題だと思って、そんなことはよくない。他にも同じようなことをやってないか。ってキャンペーンを張ってればどうなってたか。ここまで大きな問題が長く続くことなく、あの時点で終わらせられたんじゃないか・統計のごまかしで苦しめられた人達や不利益を押し付けられた人達が非常に多いであろうということを考えると、本当にこの社会はどうなってるんだろうか・声の大きな人達の方ばかりマスコミも政治家も眼が向いててその他の人達の言う事を無視したりわがままだと切り捨てた結果としてこんな事になってしまってる。と言うのを、もう少し真剣にみんなが考えてほしいなと思う訳です。

情緒・感情が「エコー・チェンバーの罠」と結びつかないように気をつけないと。

 この国のマスコミや「保守」政治家だけがそうならいいのですが、大半の人がそういう事になってる訳で。

 民主主義である以上、「情緒」「感情」が入ってくるのは仕方ないんだけど、それが一部の大きな声の人達が入ってくると、彼らの「感情」だけが大事にされて、その外側の人達の「感情」「利益」は無視されるどころか、悪い事だと扱われちゃうようになり、それでひどい目に合わされたりそれはまずいのではないか。って人達がわがままだとか敵だとかどこそこの回し者だとか叩かれて、それで結果として社会がおかしくなっても、今まで振り回してきた「声の大きな人達」は責任を取らずに逃げ出し逃げ切ってしまう。と言うのは、流石に問題であるし、そのためには、一旦、「誰かの方しか見ない・誰かは正しいけどもう片方は完全に間違ってる」ってやり方をやめて、どっちも悪いんじゃないか・どっちもいいこともあるんじゃないか・どっちもどっちの部分も相当あるんじゃないか。って見つめ直して考えていく必要があるんですよね。「誰かの側」についてると、そういう視点を持つことが相対化だとか冷笑的だと周りから言われて出来なくされて行く訳ですけど、それをいい加減はねのけて流れを作れるようにしないといけないんじゃないかな。と、私は思う訳です。
ja.wikipedia.org

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note.mu

週刊SPA!騒動とNGT48暴行事件とオリンピック汚職に共通してる、日本の腐敗の深刻ぶり。

 さて、松の内も終わりました。全く何も出来てないのですが、皆さんどうお過ごしでしょうか。寒いし、どうもいけませんね…

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週刊SPA!「ヤれるJD」記事バッシングに見え隠れする、無責任さ。

 週刊SPA!が「この大学はヤれる」と言う、よくあるバブル期引きずった記事をいつものように載せたら、それが何故かフェミニズム運動の人達の目について、袋叩き同然の批判をされて、結局SPA編集部が謝罪して記事を引き揚げたと言う事がありました。
www.huffingtonpost.jp
 なぜ、今のタイミングなのか…と言えば、MeToo運動が日本でもある種手詰まりになってて、諸外国なんかではMeTooで男性全体を叩こうとしていろやり・それがエスカレートして数十年前の行為にまで攻撃をする反面、MeTooを提唱したり乗っかってた人達が、地位を嵩に着たセクハラやパワハラの加害者だったという告発がされたりして、結局、「運動のための運動」であったり「男性全体を叩くことと”女性無罪”を印象づけるための運動」であったりした事がミエミエになってしまったことが大きいし、日本でも言われ始めた当初に「セクハラをやる上司に女性を紹介してセクハラさせてた」って人がMeTooを大きな声で言い出したり・流石にそれは雑すぎるだろう。と言う物言いで「女子大生社長」が薬を盛られたなどと言う事を言い出したりして、要は、本来訴えてきちんと救済されるべき人達が(言われだして数日後には既に)声を上げにくくなってしまった。と言うのがあったと思うんですよ。
buzz-plus.com
togetter.com

 言い方は悪いですけど、幼稚な物言いや考え方しかできない人達が、自分が他人・特に男性というふんわりとした括りの人たちに対してマウントをとるためにMeTooを使おうとしたことで、「これは上級国民や一部の運動家のおもちゃに過ぎないんだ」ってバレてしまった。

 そういう、本来MeTooで声を上げるよりないような立場にいる人達を抑え込む形でMeToo運動が始まってしまい、それが「萌え表現などの男性向けの絵などの表現もセクハラだ」っていつもの主張を補強することに使われて、その反面、それを言う人達がBL(ボーイズラブ)で男性が男性をレイプや監禁して恋愛に発展するような作品を特に称賛したりする人やらが混ざってたりしただけでなく、トランスジェンダーの女性・要は自分が男性の身体や精神でいる事が、本来の自分と違って辛くて耐えられないので女性の格好をしたり性転換手術をしたりしてる人達を罵ったり・社会的排除を要求するようなヘイトスピーチを当たり前のように並べる人達によってMeTooも呑み込まれてしまった事がある訳ですよ。
 人間として非常に質の低い人達が「おもちゃ」にし続けたことで、日本に限らず外国でもMeToo運動はどんどんとおかしなことになってるし、それは多くの反発や怒りの標的になってる訳です。
togetter.com
togetter.com
ameblo.jp
biglizards.net

 そういう中で、「一緒に呑んだらヤれる可能性の高い女子大生の多い大学」なんて、正直胡散臭さ大爆発してる上にバブルっぽくて今となっては世間離れがすさまじいような、さほどページ割かれてもいない記事に記事に目をつけて、性差別だなんだとフェミニズムを掲げる女性たちが糾弾しだした訳です。女子大生の団体なんかもできてる。
 彼女たちの主張を見ると、これまた、「性的搾取」論などの、バブルからアップデートされてないような状況認識や物言いの理屈しか並んでない。

mainichi.jp

 この二つのことが、実は私は頭が痛いんですよね。
 バブルの頃から価値観とか状況とか散々変わってて、今一番問題なのは、男女とかの分断と対立・相互不信のようなものがあまりに大きくなってしまってることではないかと思うんですが、その部分にはみんな・記事を書く側もそれの注文を出した編集者も、それに目をつけて社会悪の象徴だと叩いてる人達も、みんながみんな眼をつむって見てみないふりしてる。

NGT48内部であった暴行事件が内部告発される。

 NGT48と言う、「AKB48新潟支店」みたいな感じで出来たアイドルグループがある訳ですが、そのメンバーの一人が「社宅」の前で男性に暴力を加えられて、警察に訴えたところNGTの運営会社側が男性や男性をけしかけたメンバーにきちんと処分下すから告訴を取り下げてくれと言われて取り下げたものの、一ヶ月経っても何も処分がないし逆に自分や周りの立場が悪くされ始めたんで、事の経緯を暴露した。って事がこの数日ネットやマスコミで取り上げられてる訳です。
mainichi.jp
www.dailyshincho.jp
rocketnews24.com
togetter.com

 今ネット側で色々な過去の情報を漁っている人達がいて、その人達が引っ張り出してきた情報を見てると、暴力を加えてきた人達は、NGTのファンの間でも名が知れてるグループで、かなり素行が悪くて、しかも、半グレを疑わざるを得ないような商売をしてたりして・他のメンバーや一部マネージャにも性的暴行を加えてたり・その様子を動画にしてたり・カネに物を言わせたのか未成年のメンバーも含めて・複数のメンバーに無理やり夜の相手をさせたりなど色んな話が出てきてる訳ですよ。
 そして、何故か前の「支配人」は彼らを放置するどころか社宅に出入りできるようにするなど多くの便宜を与えてて・しかも、一部のメンバーと彼らが繋がって、NGT内部の派閥争いのような物の延長として、件の暴力を加えられたメンバーに対して「制裁」を加えたという話が濃厚になりつつある訳です。
www65.atwiki.jp

SPA!は叩いても、NGTの事件の背景は叩かない人々。

 しかも、被害を受けたメンバーがNGTの劇場でファンに向かって謝罪させられたのに、支配人はメディアに一切出てこないで東京に戻されて、件の「問題グループ」はマスコミがはれものに触るかのように言及しないし、彼らとつながってるとされてる一部のメンバーたちはいろんな言い訳やら逃げ文句やらばかりをネットで書いたりして、要は「嵐がすぎるのを待って何もなかったことにしよう。被害受けたと訴えてるメンバーとその周りを切り捨てれば問題ないだろう」って感じで話を進めようとしている訳です。
www3.nhk.or.jp
lite-ra.com

 これで不審な話なのは、SPA!の件でものすごい勢いで批判してた人達が、このNGTの件では殆どものを言ってないんですよね。この件の方が物凄く「性的搾取」だし、いろんな腐敗と言っていい構造がぎゅっと濃縮されてるから社会悪として正されないといけないだろう。というのに、それは無視をして、マトモに受け止める人がいるかどうかすら怪しいような「ヤれる大学は何処」みたいな三文記事は社会の敵であるかのように叩いてる。

オリンピック汚職問題で容疑者のJOC会長が出てきたものの…。

 前回も書いた「オリンピック招致の汚職問題」、要は日本の東京オリンピック招致委員会がシンガポールのペーパー会社を経由して何億円かのお金を動かして、世界のスポーツ界の大物や諸外国の要人にお金を廻して東京オリンピック開催を「カネで買った」のをフランスの警察が数年間かけて捜査して、竹田JOC会長が起訴されることになりそうだ。と言う件ですが、今日の昼前に記者会見があったようです。
www.youtube.com
mainichi.jp

 これがどうもずさんなもので、竹田会長(会長というより容疑者と呼んだほうがいいと思いますが)、自分の言い分を一方的に読み上げてすぐに会場を去り・記者からの質問に応じたのが別の人だったというものだったんですよね。
mainichi.jp

 この件は、捜査が公になった当初から、単なる「買収」では済まず、シンガポールの会社を経由しての裏金づくりやヤクザなど公にできない組織への資金提供が疑われている話な訳ですよ。
 国立競技場の問題やエンブレム問題でも見られてますが、仕事の中身を考えると余りに高すぎる報酬を貰ってる人達が上の方に沢山いたりして、そういう形でひと握りの人達や会社が税金などのお金を何億円という単位で吸い上げている訳です。
dot.asahi.com

 リオオリンピック(これも、凄い反対運動がありましたが)の閉会式で、安倍総理がマリオをやってアピールしたのにしても、アレを考えた電通に20億円近いお金が国から出ていて、しかも、あのチャチなセットと稚拙としか言いようがない安倍総理の感じでしたから…まぁ、裏金づくりして自分のポケットにお金を入れてる人が複数いるんでしょうね。
www.thedailybeast.com
www.asahi.com

 その一方で、競技場などの建設現場ではお金も足りず人も足りず、当たり前のように過労死や過労自殺が起きていて、オリンピック開催についても、技能のある人や学生たち・一部企業のサラリーマンたちを、殆ど強制的に引っ張ってきてタダ働きさせようとしてる訳ですよ。「ボランティアは報酬を与えてはいけない」って日本固有の謎すぎる理論をかざして。
buzzap.jp
mainichi.jp

 人手不足が高じて、ヤクザがホームレスを集めて現場工事させてる。なんて記事が、外国では出る始末。
www.scmp.com

 そういう、真っ黒通り越してブラックホールのように(貧乏な人達も含めて税金などとして強制的に取り上げられた)お金を吸い上げるしその中では犯罪としか言いようがないことが普通にあるんだろうというのが東京オリンピックの本当の姿だと思うんですけど、しかし、そのトップの立場の人が、記者会見とは名ばかりで自分の言い分まくしたてて記者の質問は下の人間に押し付けて逃げてしまった。
 この竹田氏(容疑者でしょう…)からすれば、「嵐がすぎるまで逃げて下に責任押し付ければ済む」って「危機管理」なんでしょうけど。

正義が情緒で支配され・悪が悪とみなされずに来たこの数十年で日本社会は腐ってしまった。

 NGTの件と共通してますよね。
 劇場支配人は逃げ回ってるし、元締めである秋元康や元締め会社のAKSの幹部たちはだんまりを決め込んでる。NGTの内部では、加害者の側に付いてるメンバーが、被害を訴えてるメンバーや周囲を物凄い勢いで攻撃してるという書き込みすらあった。
 そして、「正義」を掲げて、日頃「自分が差別だと思うのが社会的な差別」「自分が悪だと思えば社会悪」と言うに等しいような事を言ったりやったりしてる人達の中では、そういう「不道徳」に対してはだんまり決め込んだり奥歯にモノの挟まった物言いをする人が大半を占めてる。

 前々回書いた、広河隆一氏のセクハラやパワハラを、彼が「デイズジャパン」を畳むと決めるまで見てみぬふりして・被害者を叩くことすら恥じずにいたのに、彼が会社をたたみはじめて週刊誌が暴露したら、手のひら返して叩き始めた人達が、そういう中には少なからずいる訳ですよ。
 問題に気がついていた人達が、「組織の理屈」「運動ムラの理屈」を最優先にして、被害を訴えた人を一緒になって叩き・加害した側が立場を悪くしはじめたら、「知ってた」と言いつつえげつないまでに、叩く。
 そして、外部に対しては「自分たちの理屈が正しい」と押し付けてるもんだから外側での不満がたまってる所にそういう「あさましい」態度が火をつけることになって、猛烈な反発に発展してしまう。

 日本は、声を大きくして「空気」を握れば、悪いことやり放題な社会だしそこで叩かれる人達が悪い事してなくても叩かれて当然だし、叩かれる側が悪いとか自己責任だとか言うのが普通の社会でここまで来てしまいましたが、しかし、それが、左右とか保守リベラル問わずあまりに当たり前になってしまった事で、声の大きな人がデタラメやって責任取らないという、第二次世界大戦のような事が当たり前になったことで、この国は、腐ってしまったんですよね。

腐敗を育てた人達を乗り越えるには、多くの人が覚悟して社会に参加するしかない。

 今は、腐ったことがやっと表に出始めたんだと思います。これは、第二次安倍政権の6年間に出来た話ではなく、民主党政権が始まるずっと前に既に完成してた話だと思うんです。
 「腐った」人達がマスコミや政官財を既に占めていたことに気づかず、彼らの言うがままに動いてしまったし、問題の存在を訴える人々を「ウソつき」などと罵ることに乗っかってしまった私達…日本にいる一億何千万かの人達全てと言うか、日本にいる全ての大人たち…の責任というのも、非常に大きいなと思うんです。
 誰がウソをついてるのか。と言う事を、声の大きな人達や社会的立場の高い人達の言うように考えてしまい、声の大きな人達が叩いてる人達が悪いウソつきなんだ。ってふんわりと思ってしまった事が、その人達のほうが実はウソつきで悪いことたくさんしてる。って事を見れなくしてしまった。
 そして、その事は、元々相当腐ってた日本の内側の状況を「うまく廻ってるから」と勘違いさせることに繋がり、その腐りぶりを続けるために安倍政権という怪物…安倍晋三という人物というより、彼を担ぎ上げてる人々や彼の周囲にいる人々のほうがより怪物でしょう…を育て上げてしまったんだと思うんです。

 私達一人一人が、まずはこの事を見つめ直して、気持ちを新たにしないといけないんだと思います。悪いことは悪いし腐ってることは腐ってるし、悪い事してる人や腐った人達にはそれ相応の責任を取らせる社会にするには、今までのような形では絶対に無理で、私達一人一人が可能な範囲で参加しつつ、一つの流れだけが物事を決めすぎないように・別の流れが勝手に決まった物事を修正できるようにして、お互いが綱引きし続けられるようにしなければ、再び腐っていくだけでしょうから。

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