ロシアのウクライナ侵攻と言う事態などに、この社会・西側諸国全体の社会や政治の自壊とメルトダウンを感じる、春先。

 さて、一ヶ月以上書けないでおりました。

 何度か書いてはボツ…を繰り返してました。一本は本番原稿の前半までやったりもしてるので、別口で公開しちゃおうかと思ってます。

 もう、この一ヶ月ちょっと、ウクライナとロシアの戦争が起こり、その前には呉座勇一先生に対する「オープンレター」の側での不祥事や恫喝訴訟(SLAPP訴訟)としか言いようがないような「黙らせる」だけのための裁判や「自分達が悪くない。責任取る必要がない」と主張するためだけの訴訟が相次いで、オープンレターを行った側から起きたりなどして、風雲急を告げていますし、他にも色んな事件が、それこそ数え切れないくらいにあった。それも、重要重大な事件だけで。

 ここらへん、一つ一つ取り上げて書いていきたいのですが、色々消耗してしまってたりしてまとまった文章を書くのが容易でなかった所に、首や肩の(頸椎腰椎の変形からくる)痛みがひどくなったり副鼻腔炎が再発したりで、どうしょうもない状態でした。

 お手紙の返事なども大急ぎで書かないとマズいものがあるのに、一切手が付けられてない始末。

 皆様もどうか、せめてお身体には気をつけてください。命あっての物種・生きてればどうにかできるチャンスがあると言う感じで…。

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ロシアがウクライナ侵略戦争を仕掛けたが、歴史的経緯を知らないと罠にはまる。

 さて、ウクライナとロシアの戦争、どんどんと泥沼になってますね。

 テレビもネットも、ウクライナが戦闘で勝ってる。ロシアが弱い。と、本当に気味が悪くなってしまうレベルで足並み揃えてて、しかもその手の報道や話のかなりの部分が後から嘘だとか捏造だとかいう風に証拠出てきたりというのが今回はかなり短いスパンで繰り返されてるものだから、結局ロシア側の政府やマスコミが出す(信頼性の薄い)「御用情報」と突き合わせ無いと、一体何が本当に起こってるか。というのが、わからない感じになってます。

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ウクライナという国が、ソ連崩壊後、ロシアとアメリカの間での綱引き/代理戦争に翻弄され続けてきたという、歴史。

 色々この戦争、歴史的な経緯とかを踏まえて行けば、どう考えても一番悪いのはアメリカじゃないかと思うんですよ。ウクライナがロシアの隣で農業が盛んで、兵器などの重工業も盛んな国だという事があって、90年代末以降、何かに付けてウクライナという国を自分たちのものにしようとやってきて、政権を執るんだけど国民の生活をボロボロにしてアメリカなどに売渡し・政府の偉い人やオリガルヒ(新興財閥)や経済の多くに存在感を未だ示してるマフィア、そしてそれらにぶらさがってる提灯持ちのような人々だけがどんどんお金を儲けて私腹を肥やしていく。と言う形になってしまうので、選挙があるとロシアとアメリカの両方に同じ距離を取ったり・ロシア側に一方的に近づいたりする人が大統領になるんだけど、色々なきっかけで政府批判が起こり・政府批判の集会がいつのまにか暴力的な人に乗っ取られて法律無視で倒して国を乗っ取る。と言うのを二度三度繰り返してると言うのがものすごい影響してるんですよ。

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 で、2014年にポロシェンコ前大統領になったときには、その前のヤヌコビッチ元大統領が、元々酷い財政難に苦しんでいたウクライナ政府と国の経済をどうにかするためにIMFに話をしたら、更に国民生活を悪くするような「改革」を押し付けてきたので、結局はロシアに援助を頼むことになったのがきっかけで、色んな問題が表面に出て反政府集会がキエフのマイダン広場で始まって、平和的にやってたのにいつの間にか入ってきたネオナチ的な人々(スヴォボーダなど)に運動を乗っ取られて暴力的になってヤヌコビッチを追い出した…と云う事があったんです。そして、運動を乗っとって暴力化した人たちには、米国からおかねや武器がふんだんに援助されてもいたので、「マイダン・クーデター」とも呼ばれてる訳です。

https://www.footballchannel.jp/2022/01/01/post449491/www.footballchannel.jp
https://www.footballchannel.jp/2022/01/01/post449496/www.footballchannel.jp
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ウクライナ・オン・ファイア(2016):

 プラトゥーンやJFKなど、戦後アメリカの負の部分にこだわってるオリバー・ストーン監督が制作したドキュメンタリー映画で、基本的に米国の支配層に批判的な論調なのもあってか、プーチンロシア大統領やヤヌコビッチ元ウクライナ大統領から詳細なインタビューを取っていますが、この問題を別の視野から見直すには丁度いい内容だと思います。ウクライナの政治の負の部分が結構出てしまってる。

www.imdb.com
ameblo.jp

 消すだ消されるだ、紹介文に頻繁に出たりしてるので、複数の動画を貼っておきます。

www.youtube.com
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141www.nicovideo.jp
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www.moonlight-lullaby.info

プーチン大統領のインタビューが米国でテレビ放送されてたようですね。
www.imdb.com


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2014年のユーロ・マイダンの政権交代の立役者であった、極右ネオナチグループがその後のウクライナ政治で関東軍化していった。

 この人たち、政権交代の主人公と言っていい働きをしたので、ポロシェンコ政権では政権の要に何人もネオ・ナチ的な人が入りましたし、民兵として活動してきたネオナチや極右のグループが、内務省軍などの正式の部隊として組み込まれていったんですよ。今ロシアが攻略してて民間人を逃がす逃がす逃さないでゴタゴタしてる、マリウポリなんかは、この手の部隊でも最大の規模と裕福な装備を誇る「アゾフ連隊」の本拠地でもありますが、この手の人たちには、ウクライナ政府が手篤く予算を付けただけでなく、アメリカなどが「親ロシアのテロリストに対抗するため」などの名目で、武器弾薬やおかねだけでなく、第三国での軍事教育などの手篤い支援を行ってきました。表の予算だけではなく、裏の予算も沢山使って。

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 ネオナチの人たちは、「ウクライナ人の誇り」と言う事で、タタールやロシアなど「ウクライナ人ではない」と彼らがみなす民族に対して、日常的に暴力を振るったり・組織的な殺人や略奪すら少なからず起こしてて、だいたい数年前までは西側のマスコミもそういうあたりをあからさまに出してるドキュメンタリーを作って放送したりしてたんですが、特にバイデン政権が始まってからは、そういうのも一気に無くなっていったんですよね。

gendai.ismedia.jp

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 そういう流れがあったので、ポロシェンコ前大統領が選挙で負けたときには、ウクライナ政府ですら下手に手を出せないところまで、ネオナチ的な勢力やそれを支援するオリガルヒの力が強まってしまっていた訳です。それは、ゼレンスキー大統領が就任して実際に色々大鉈を振るって行こうとしても、出来なくてズルズル政策などで引きずられてしまうほどの力を持ってて、要は「二重政府」状態なんですよ。第2次世界大戦のときの日本が、満洲に駐留してる関東軍満洲国の官僚たちが好き勝手放題するのを制御できずに長年やって、戦後に色々なトラブルに発展したり日本の政治を歪め続けることになってしまっているのと同じような構図だと思っていいと思います。

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戦争を口実にしたロシアへの「異常極まりない」「究極至高の」キャンセルカルチャーの激しさと、それを米国政府と財界が煽ってるということの、怖ろしさ。

 ロシアが侵略したのは確かに非常によくない。批判はされて当然ですが、こういう歴史的経緯を知ってると、「そもそもアメリカなどのよその国がウクライナを植民地みたくするためにあれこれやってなきゃ、ここまで酷い事態になってないのでは」ってやっぱり思ってしまうのです。あらゆる負のスパイラルが、ウクライナで暴れまわった末にこの戦争を招いた。

 そして、ロシアが侵略してるという理由で、ロシアを金融から追い出し・西側企業も事業から撤退させ、ロシアからの輸入やロシアへの輸出もさせないようにする「究極至高のキャンセルカルチャー」がアメリカでも日本でもイギリスでも嵐のように吹き荒れています。

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 当然、ロシアの文学も文化も、そして料理なども全部が「侵略者の味方のための物」と決めつけられ、「かわいそうな被害者」ウクライナに寄り添うために、全て追い出せ・なくせ!って社会全体が荒ぶっていきりたってる。

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 少しでもロシアの文化や料理などに対して理解を示したりしたら、炎上させられて謝罪に追い込まれるし、ロシアから留学したりで稼ぎに来たりしてる人たちを、ロシア人だからという理由でクビにする動きも急激に広がってる。

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最早、ロシアの国や人・出身者であれば、彼らに対しての民族浄化や絶滅戦争を煽ることすら許されるのも時間の問題ではないか。

このような地獄が約束された状況は、社会的正義や政治的正しさと言う「絶対的な善意」で舗装されてしまってる。

冷戦末期・レーガン政権時代から、このような「キャンセルカルチャー」が積極的に戦争や侵略に活用されてきてたのではないか?

キャンセル・カルチャーは、国内の人々を身勝手に分断し、世界の人々を身勝手に分断し、そして、国同士属性同士で憎しみを煽り殺し合いに導く「アヘン」ではないか?

私(たち?)が本当に抗うべきは何か?本当に憎むべきは何か?今の世の中の流れはあまりに的外れすぎると思う。